...彼女は独女気分を楽しんでいます...
...女気(おんなけ)のない寺ですから...
芥川龍之介 「捨児」
...およそ十五六より二十四五歳までの女気力(きりよく)盛(さかん)なる頃(ころ)にあらざれば上品(ひん)の縮は機工(きかう)を好(よく)せず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...当世の女学生気質(かたぎ)のいかに自分等の恋した時代の処女気質と異っているかを思った...
田山花袋 「蒲団」
...先(せん)のうち自家でお前がこしらえたほど味は良くなかったけれど久しぶりに女気がそこらに立ち迷うていて...
近松秋江 「うつり香」
...烈女気取りをはじめたら...
中里介山 「大菩薩峠」
...今は彼女気違いのようになってるから」デルフィーヌが言った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...グランドホテル地下のバア、女気のない、上品なとこ、こゝで、ハイボールと、彼の飲んでるスロー・ジンフィズがうまさうだから、飲む...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...夜這に来たッておれのうちに女気は一人も半分もないじゃないか」...
正岡子規 「権助の恋」
...何か、それには仔細(しさい)があって、今当分は、わざと遠(と)お遠(ど)おとなされた方が、のちのちのためによいとおもわれての事かも知れない――あのお方には世間がある、芸がある――それを、一途(いちず)に、女気で、おうらみしたら、何というわけのわからない女と、おさげすみをうけるかも知れない――いかに何だと言うて、これほどまでに、かたくかたく言葉を契(ちぎ)ってくだされた雪之丞どの、これほどわたしの想いを、草鞋(わらじ)とやらを穿(は)き捨てるように、投げ捨てておしまいになる道理がない――じッとじッと忍んでいましょう――そのうちに、この月の芝居もすんだなら、世間を忍んで、必ず、おたずね下さるに相違ない――わたしは、待ちます! じっとじっと、しずかにして――と、そんな方に、自ら慰めて見ずにはいられない彼女でもあった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...かよわい女気(おんなぎ)の...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...女気は一人もない...
三好十郎 「樹氷」
...)先導の女気早で痴(おろか)な...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...瞑(めつぶ)る…………瞑ればまこと吾が病室(へや)墓原めけり薬瓶 詩書 軸 蛇皮線 経机皆物言はぬ男性なりさあれ昨夜つけ捨てし従妹(いも)の白粉紙にぞ女気を覚え吾一日(ヒトヒ)緋桃の如くなまめけるなり...
山口芳光 「孤閨瞋火」
...女に甘い生地(きじ)が出るンでいけねえや」女気がないとみえて...
吉川英治 「江戸三国志」
...女気はあるらしいが...
吉川英治 「醤油仏」
...女気のない住居に似ず...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...女気のない一学の家の押入に...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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