...誰でもみな「女々しい」と呼ばれるであろう...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...もう先達中(せんだってちゅう)から覚悟はして居りましたけれどやつぱりまだ女々しい考へがぬけませんで――』細君はつゝましやかに顔を拭いて爺さんに挨拶した...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...多少の感慨を洩らしつつも女々しい繰言を繰り返さないで...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...今更見られないなんて女々しいといふものだ...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...併しそんな女々しいうめき声は甚だ豪勢な怒号で一たまりもなく吹き消されて了う...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...もう女々しい振舞をする場合ではありません...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...いやに女々しい趣味のものだった...
豊島与志雄 「電車停留場」
...単なる復讐心や卑怯な女々しい感情からではなく...
豊島与志雄 「反抗」
...手柄を立てて――このまま乏しい金がつきて、野垂死をして、それで完うなるような、女々しい恋を、わしは武士の恋とは思わぬ...
直木三十五 「南国太平記」
...だが(女々しい迷いごと)と...
直木三十五 「南国太平記」
...斯かる時にも猶環境の詮議を遂に女々しいことであるとした古人の考へに従ふべきであらうか?――恐らくそれはさうであらう...
中原中也 「詩と現代」
...雛節句の宵の女々しい華やかさに一寸憧れたのだつた...
牧野信一 「父を売る子」
...女々しいんじゃないんだ...
正岡容 「寄席」
...どうしてそれが女々しいといえよう...
正岡容 「寄席」
...かえってその忠告こそ卑怯な女々しいものとしてしりぞけ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いまだに女々しい恨みをいだいてをりまして(笑)...
吉川英治 「折々の記」
...女々しい涙など見せたことのない寧子が...
吉川英治 「新書太閤記」
...女々しいと?」「佐々木小次郎を先に立て...
吉川英治 「宮本武蔵」
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