...もう先達中(せんだってちゅう)から覚悟はして居りましたけれどやつぱりまだ女々しい考へがぬけませんで――』細君はつゝましやかに顔を拭いて爺さんに挨拶した...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...ほんとの事を白状すると大変女々しいようですが...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「消えた霊媒女」
...今更見られないなんて女々しいといふものだ...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...ただ女々しい兄の繰り言と...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...併しそんな女々しいうめき声は甚だ豪勢な怒号で一たまりもなく吹き消されて了う...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...あんな女々しい神経衰弱の発作にやられたものだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...「何(いず)れにしても逃れぬ罪だに、女々しい奴だ...
直木三十五 「新訂雲母阪」
...斯かる時にも猶環境の詮議を遂に女々しいことであるとした古人の考へに従ふべきであらうか?――恐らくそれはさうであらう...
中原中也 「詩と現代」
...女々しい涙を揮払つて彼は起上らうとした...
平出修 「逆徒」
...極めて女々しい涙が胸中に拡つて行く...
牧野信一 「或る五月の朝の話」
...)……そんな女々しい予想に怯かされるなんて恥とする――母の言葉でほんとに彼は怯かされたもので...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...女々しいにも程がある...
正岡容 「寄席」
...女々しいんじゃないんだ...
正岡容 「寄席」
...現代の女々しい柔弱な風潮に乗じて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(ホラティウス)(a)或る人たちが俗な女々しい考えで判断したように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いまだに女々しい恨みをいだいてをりまして(笑)...
吉川英治 「折々の記」
...女々しいと?」「佐々木小次郎を先に立て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...女々しい姿だった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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