...誰でもみな「女々しい」と呼ばれるであろう...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その他女々しい感情は少しも見せなかった...
伊藤野枝 「転機」
...今更見られないなんて女々しいといふものだ...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...ただ女々しい兄の繰り言と...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...女々しい涙を私がこぼすのを不思議にしてゐた...
田山録弥 「脱却の工夫」
...併しそんな女々しいうめき声は...
戸坂潤 「社会時評」
...面(つら)に塗られた泥に對するむかつくような女々しい泣言に變っちまったんだ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...あんな女々しい神経衰弱の発作にやられたものだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...斯かる時にも猶環境の詮議を遂に女々しいことであるとした古人の考へに従ふべきであらうか?――恐らくそれはさうであらう...
中原中也 「詩と現代」
...自分の女々しい心に何か後悔に似たものをはげしく感じながら……私は死者達を持つてゐる...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...極めて女々しい涙が胸中に拡つて行く...
牧野信一 「或る五月の朝の話」
...女々しいにも程がある...
正岡容 「寄席」
...どうしてそれが女々しいといえよう...
正岡容 「寄席」
...実に女々しい不愉快きわまる...
三好十郎 「冒した者」
...現代の女々しい柔弱な風潮に乗じて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それを見たらよしない、女々しい心は、刀禰に対して出されまい...
山田美妙 「武蔵野」
...いまだに女々しい恨みをいだいてをりまして(笑)...
吉川英治 「折々の記」
...女々しいと?」「佐々木小次郎を先に立て...
吉川英治 「宮本武蔵」
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