...その奥行き百十六間...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...真暗な奥行きの知れぬ洞穴(ほらあな)になっている所があった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...奥行き十五フィート...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自然の美の奥行きはそう見すかされやすいものではない...
寺田寅彦 「田園雑感」
...それは高々理論の鋭さや奥行きを知り又は讃え得るだけであるから...
戸坂潤 「科学方法論」
...真理の奥行きは却って判らない...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...これに対抗するためには教学なるものが最後の奥行きの深そうな保塁と思われるからである...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...その奥行きだけを落として...
夏目漱石 「三四郎」
...奥行きのありそうな話で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんなにも透視的の奥行きをあたへたり...
萩原朔太郎 「装幀の意義」
...昔の紅色は奥行きがあったように思います...
林芙美子 「着物雑考」
...奥行きの深い、間口の広いその店は、丁度貝のように暗くて、働いている七八人の店員達は病的に蒼い顔をして、急がしく立ち働いていた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...この奇妙な、深い奥行きは、いったいなにから来る感じなのであろう...
久生十蘭 「キャラコさん」
...奥行きと同じくらい長かった...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...奥行きの浅い薄手だったのはいうまでもない...
吉川英治 「私本太平記」
...どこか大まかな幅と教養の奥行きがその人柄に感じられる...
吉川英治 「新書太閤記」
...この女の湿潤(しつじゅん)な肌の奥行きが忘れえず...
吉川英治 「新・水滸伝」
...奥行き二十三メートル幅十五メートル程で...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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