...その奥行き百十六間...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...真暗な奥行きの知れぬ洞穴(ほらあな)になっている所があった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...奥行き十五フィート...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...この場合にも頭のいい人は人間の頭の力を買いかぶって天然の無際限な奥行きを忘却するのである...
寺田寅彦 「科学者とあたま」
...自然の美の奥行きはそう見すかされやすいものではない...
寺田寅彦 「田園雑感」
...同時にまた自然の驚異の奥行きと神秘の深さに対する感覚を助長する結果にもなるはずである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...思いのほか奥行きのあることも知れて来た...
徳田秋声 「足迹」
...これに対抗するためには教学なるものが最後の奥行きの深そうな保塁と思われるからである...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...奥行きの長い感じを起こさせる顔である...
夏目漱石 「三四郎」
...その奥行きだけを落として...
夏目漱石 「三四郎」
...あんなにも透視的の奥行きをあたへたり...
萩原朔太郎 「装幀の意義」
...その部屋は奥行きいっぱいに...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...小庭は建物正面の幅と同じくらい奥行きがあり...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この奇妙な、深い奥行きは、いったいなにから来る感じなのであろう...
久生十蘭 「キャラコさん」
...奥行きと同じくらい長かった...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...その奥行きとこくとは何から出るでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どこか大まかな幅と教養の奥行きがその人柄に感じられる...
吉川英治 「新書太閤記」
...人格の奥行きと見せかけたりしているが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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