...その奥行き百十六間...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...真暗な奥行きの知れぬ洞穴(ほらあな)になっている所があった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...奥行き十五フィート...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...同時にまた自然の驚異の奥行きと神秘の深さに対する感覚を助長する結果にもなるはずである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...途中には奥行きの相当深いらしい料亭(りょうてい)の塀(へい)の外に自動車が二三台も止まっていたりして...
徳田秋声 「仮装人物」
...真理の奥行きは却って判らない...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...家の全奥行きと多くの空室とが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...奥行きの長い感じを起こさせる顔である...
夏目漱石 「三四郎」
...奥行きのありそうな話で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...奥行きの深い、間口の広いその店は、丁度貝のように暗くて、働いている七八人の店員達は病的に蒼い顔をして、急がしく立ち働いていた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...小庭は建物正面の幅と同じくらい奥行きがあり...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この奇妙な、深い奥行きは、いったいなにから来る感じなのであろう...
久生十蘭 「キャラコさん」
...やはりフランス文学の深い奥行きを考えます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...尊氏は正成からじぶんの幅や奥行きを測られてはならぬと思った...
吉川英治 「私本太平記」
...この女の湿潤(しつじゅん)な肌の奥行きが忘れえず...
吉川英治 「新・水滸伝」
...奥行き二十三メートル幅十五メートル程で...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...奥行き三十センチメートル(*1-5)程に過ぎなかったが...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...今のは高さと奥行きとが元のままであって...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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