...その奥行き百十六間...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...割合に奥行きが深くて...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...自然の美の奥行きはそう見すかされやすいものではない...
寺田寅彦 「田園雑感」
...途中には奥行きの相当深いらしい料亭(りょうてい)の塀(へい)の外に自動車が二三台も止まっていたりして...
徳田秋声 「仮装人物」
...それは高々理論の鋭さや奥行きを知り又は讃え得るだけであるから...
戸坂潤 「科学方法論」
...不可思議さには奥行きが知れない...
豊島与志雄 「憑きもの」
...家の全奥行きと多くの空室とが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...奥行きの長い感じを起こさせる顔である...
夏目漱石 「三四郎」
...その奥行きだけを落として...
夏目漱石 「三四郎」
...しかし奥行きがないから落ちつきがなくって駄目だ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...奥行きのありそうな話で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昔の紅色は奥行きがあったように思います...
林芙美子 「着物雑考」
...小庭は建物正面の幅と同じくらい奥行きがあり...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...この奇妙な、深い奥行きは、いったいなにから来る感じなのであろう...
久生十蘭 「キャラコさん」
...やはりフランス文学の深い奥行きを考えます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その奥行きとこくとは何から出るでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...尊氏は正成からじぶんの幅や奥行きを測られてはならぬと思った...
吉川英治 「私本太平記」
...今のは高さと奥行きとが元のままであって...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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