...奥の院の問題ではない...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...土地では弘法様のお祭、お祭といっているが春秋二季の大式日(だいしきじつ)、月々の命日は知らず、不断(ふだん)、この奥の院は、長々と螺線(らせん)をゆるく田畝(でんぽ)の上に繞(めぐ)らした、処々(ところどころ)、萱薄(かやすすき)、草々の茂みに立ったしるべの石碑を、杖笠を棄てて彳(たたず)んだ順礼、道(どう)しゃの姿に見せる、それとても行くとも皈(かえ)るともなく煢然(けいぜん)として独り佇(たたず)むばかりで、往来の人は殆(ほとん)どない...
泉鏡花 「遺稿」
...奥の院御参詣結縁(けちえん)のため...
泉鏡花 「遺稿」
...修禅寺の奥の院路(みち)三宝ヶ辻に彳(たたず)んで...
泉鏡花 「遺稿」
...奥の院の道へ向ったが...
泉鏡花 「遺稿」
...卑怯な若い男のその後の消息をも合せて調べてみてはどうでしょうか? 能勢の妙見山は奥の院を出てから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「むかでの跫音」
...その中へやわらかに包んで奥の院が納めてある)まで達するには...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...浮世だなと気がつけばすぐ奥の院へ引き返す...
夏目漱石 「虞美人草」
...信州戸隠山(とがくしやま)の奥の院というのは普通の人の登れっこない難所だのに...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...いつも奥の院で自分のすきな書物を対手(あいて)にくらしていた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...奥の院の涼しい書院へ行って...
室生犀星 「幼年時代」
...そして私は涼しいお寺の奥の院で生活をするようになった...
室生犀星 「幼年時代」
...それから今一つは祖父が壮年のころ、叡山の奥の院、横川(よかわ)の寺に何とかいう名の老僧があって、それが、幾代か前に尾芝から出た人というので対面を行った...
柳田国男 「故郷七十年」
...「明日(あした)はまた、奥の院まで、大岳(おおだけ)を登らねばなるまいが、余り晩(おそ)くならぬうちに戻って眠れよ」いい置いて、武蔵は、別当の観音院(かんのんいん)の方へ、ひとりで歩き出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
...奥の院へ登りに行くだから...
吉川英治 「宮本武蔵」
...奥の院へ行ったら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...奥の院と外院(げいん)との...
吉川英治 「宮本武蔵」
...奥の院の登り口となる崖道の断削(きりそ)いだ一方に...
吉川英治 「宮本武蔵」
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