...本質は不覊奔放な研究家という処にあるだろう...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...豊潤奔放なる韻律など...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...自由奔放な進路を取ることにこそ...
豊島与志雄 「自由人」
...奔放なるおのれの想像と思想とに何らの抑制をも加えなかった...
豊島与志雄 「レ・ミゼラブル」
...併(しか)し、深沢深の持っている才能は非凡で、その雄大な構成力や、奔放な空想は、少くとも日本の現代では比類の無いもので、機会と舞台をさえ具(そな)えたなら、これは日本の新しい時代を代表する、第一線の作曲家になるのではあるまいかと、我々友人仲間では噂しておりました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...不羈奔放な、荒ぶる青春の遊び友だちが一人また一人と次ぎ次ぎに世を去つて、つひにはただひとり彼等の仲間を置き去りにするのも、ちやうどこれと同じではなからうか? 取り残された者は寂しい? ひしひしと胸せまり、悲しみに心はふさがれても、如何とも慰めよう術もない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...わたしが今そこへ向って急いで出かけようとしているあの真の夢の郷(くに)のもっと奔放な光景に...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...自由で奔放な国民を統治しようとしている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...また或る者は奔放な空想を加味し...
牧野信一 「貧しき日録」
...雄大な奔放な文句にみち...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...自然奔放な好色生活が想像される...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...第二期は君として最も奔放な慾念と良心との混乱時代であつた...
室生犀星 「愛の詩集」
...生れつきもっと奔放な性質であったなら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ほとんどすべて奔放な思想と行動とにみちあふれているではありませんか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...徳不徳に関する哲学上の諸説が自由奔放なことにいたっては...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...かくも奔放な彼らの雅致は...
柳宗悦 「民藝四十年」
...新しい人々の自由奔放な大暴れが期待したくなった...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...覇氣のつよい線の奔放な筆致で...
吉川英治 「折々の記」
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