...奏任官五等を拝命して...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...私はこれ以前一等属より進んで准奏任御用係というのでいたが...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...主人になるなら勅任主人か少なくとも奏任主人にならなくっちゃ愉快はないさ...
夏目漱石 「琴のそら音」
...奏任待遇(そうにんたいぐう)だからと云う...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...階級で人を度(はか)ったり、衣服で人を度ったり、ないしは成功で人を度ったり、官吏ならば、勅任だの、奏任だのと、官等で人を度ったり、あるいはまた学問や技芸で人を度ったりして、人格で人を度らぬ、附属で人を度って人格で人を度らぬ...
新渡戸稲造 「人格を認知せざる国民」
...奏任五等珍田捨巳(ちんだすてみ)等々について示せば興味はつきぬだろうが紙数がつきた...
服部之総 「武鑑譜」
...御兩親(ごりようしん)に奏任(そうにん)の聟(むこ)がある身(み)と自慢(じまん)させ...
樋口一葉 「十三夜」
...御兩親に奏任(そうにん)の聟がある身と自慢させ...
樋口一葉 「十三夜」
...首尾よく及第して奏任のはしに列らなりたり共...
樋口一葉 「花ごもり」
...あれは旦那さまが国家(くに)のお役をちゃんと勤めあげさっした奏任官(そうにんかん)さまだからだぞ……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...平均三十分宛としても二時間半の時間を奏任官以上の人の手間を費さしめて居る...
平出修 「公判」
...地方では奏任官には大丈夫踏める素晴しい服装(なり)で...
二葉亭四迷 「平凡」
...並びに政府の上級官吏たる勅奏任官の減俸を提議した...
本庄陸男 「石狩川」
...並びに奏任以上の官吏をむやみに更迭しないことを留守のものに約束させた...
本庄陸男 「石狩川」
...神官僧侶も新聞記者も同じく従軍者であつてその間に等差はない訳と思ふのですが」「ナニ神官僧侶は奏任官見たやうなものだ」「これは怪(け)しからん神官僧侶がなぜ奏任官です」「なぜツてあの人らは教正とか何とか言つて先づ奏任官のやうなものだ君らは無位無官ぢやないか無位無官の者なら一兵卒同様に取扱はれても仕方がない」今までわれはなるべく情を押えて極めて温順に談話を試みたり...
正岡子規 「従軍紀事」
...きっと奏任官の令夫人が...
三宅花圃 「藪の鶯」
...奏任官が親雲上と職名に書くなど...
柳田国男 「故郷七十年」
...甚だしきに到っては奏任以上までが腰弁を僭称しているが...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??