...天主の御教を奉ずるものぢや...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...沖縄は依然として清朝の冊封を受けてその正朔(せいさく)を奉ずるようになりました...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...苔虫の国ではすべての者が絶対に義勇公に奉ずるのであるから...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...正統派の回教を奉ずる)〕は正直で客好きな種族だなどと思うのだった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...欧州諸国はただ一のローマ教を奉ずるよりして...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...許鄭の學を奉ずる考證家はなるべく經書の本文には觸れない範圍にて研究せんとする傾向を生じて來た...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...公に奉ずる道だということを能(よ)く教えねばならぬ...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...彼は「戊申詔書(ぼしんしょうしょ)」のご趣意をよく奉ずる...
新渡戸稲造 「自警録」
...其の族長を奉ずるも...
蜷川新 「天皇」
...」耶蘇教を奉ずる一国ここにあり...
ヒリモア R. J. Phillimore 柴田昌吉訳 「「ヒリモア」万国公法の内宗教を論ずる章(撮要)」
...七郎と八郎だけが堅く反対の意見を奉ずる異様な熱情家であつて...
牧野信一 「ゾイラス」
...いわゆる南インドの尊者(サン)トメ派は唐代に支那に入った景教と同じくネストリウスの宗見を奉ずる故...
南方熊楠 「十二支考」
...それからアジアの民族中には虎をトテムと奉ずる者がある...
南方熊楠 「十二支考」
...腹稿主義を奉ずる早稻田文學記者たる逍遙...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...故いかにといふに個人たる逍遙も時文評論記者もその腹稿主義を奉ずるところ相同じければなり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...彼は自分の奉ずる宗教においてははなはだ迷信的で...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...之には女性尊重主義(フエミニズム)を奉ずる或男の学者の書いた熱烈な宣言が載つて居る...
山本宣治 「婦人雑誌と猫」
...また殿御自身にもキリシタンの教を奉ずる意志があると聞き及んでいる...
和辻哲郎 「鎖国」
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