例文・使い方一覧でみる「奈」の意味

...手古奈の落著いた笑顏は胸に動氣もせぬさまだ... 手古奈の落著いた笑顏は胸に動氣もせぬさまだの読み方
伊藤左千夫「古代之少女」

...『奈々子は泣いたかツと問うたら... 『奈々子は泣いたかツと問うたらの読み方
伊藤左千夫「奈々子」

...神奈川県の相模川に沿って鎌倉へぬけ... 神奈川県の相模川に沿って鎌倉へぬけの読み方
海野十三「空襲下の日本」

...決して斯くの如き戰略に依て定まることなきを奈何せむ... 決して斯くの如き戰略に依て定まることなきを奈何せむの読み方
鳥谷部春汀「明治人物月旦（抄）」

...日本いかに貧国たりとも京都奈良の二旧都をそのままに保存せしめたりとて...
永井荷風「日和下駄」

...神尾主膳の名を騙（かた）って奈良田の奥へ甲州金を取りに行った偽物（にせもの）を殺して... 神尾主膳の名を騙って奈良田の奥へ甲州金を取りに行った偽物を殺しての読み方
中里介山「大菩薩峠」

...美奈子の態度は一日毎（ごと）に丹波丹六に近づき... 美奈子の態度は一日毎に丹波丹六に近づきの読み方
野村胡堂「奇談クラブ〔戦後版〕」

...それぞれ奈良朝の二つの違った音に相当するのであるが... それぞれ奈良朝の二つの違った音に相当するのであるがの読み方
橋本進吉「国語音韻の変遷」

...九度肱折毛弥進阿波礼久須利師之上登奈良末久（こゝのたびひぢををりてもいやすゝみあはれくすりしのかみとならまく）... 九度肱折毛弥進阿波礼久須利師之上登奈良末久の読み方
森鴎外「伊沢蘭軒」

...奈何（いかん）ともすることが出来なかった... 奈何ともすることが出来なかったの読み方
森鴎外「渋江抽斎」

...怪しからん……罪も報いもない死人の遺志を冒涜（ぼうとく）するものです」「呼んでもいいですね」「……是非……すぐに願います」私は卓上電話器を取り上げて神奈川県庁を呼出し... 怪しからん……罪も報いもない死人の遺志を冒涜するものです」「呼んでもいいですね」「……是非……すぐに願います」私は卓上電話器を取り上げて神奈川県庁を呼出しの読み方
夢野久作「少女地獄」

...伯は奈都子のたてた薄茶をひと口のんで... 伯は奈都子のたてた薄茶をひと口のんでの読み方
吉川英治「かんかん虫は唄う」

...姪（めい）の奈都子とが... 姪の奈都子とがの読み方
吉川英治「かんかん虫は唄う」

...奈都子と今村の顔も見えた... 奈都子と今村の顔も見えたの読み方
吉川英治「かんかん虫は唄う」

...奈良は三千貫も徴発された... 奈良は三千貫も徴発されたの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...ここへ来たり奈良（なら）へ行ったり... ここへ来たり奈良へ行ったりの読み方
吉川英治「梅里先生行状記」

...芝口の質屋――大蔵が住んでいた奈良井屋の跡にはもちろん町奉行がすぐ行って...
吉川英治「宮本武蔵」

...奈良の町へ帰る田畝道の上で... 奈良の町へ帰る田畝道の上での読み方
和辻哲郎「西の京の思ひ出」

「奈なんとか」といえば？「なんとか奈」の一覧