...僕が入院しているのを奇貨として...
海野十三 「心臓盗難」
...旧自由党員は奇貨措く可しとしてこれを共和演説と誣い...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...しかもそのガルボはこの情事を嗅ぎ付けたのを奇貨措(お)くべしとして...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...ハリスはこれを奇貨とし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...而して一方に於ては自由黨の權力均分論を奇貨とし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...尤もさういふ不便を奇貨として發展した江州商人といふものがありまして...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...奇貨居くべしとなし...
永井荷風 「申訳」
...それを奇貨として...
火野葦平 「花と龍」
...曩(さ)きに奇貨(きか)とし重んじたる彼(か)の敵国の人物を目(もく)して不臣不忠(ふしんふちゅう)と唱(とな)え...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...一時の奇貨(きか)も永日の正貨(せいか)に変化し...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...その脳裏に徹底する所の感情は大いに儂らのために奇貨(きか)なるなからん乎(か)...
福田英子 「妾の半生涯」
......
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...大賈因能処奇貨...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それは道士等(どうしら)が王室の李(り)姓であるのを奇貨として...
森鴎外 「魚玄機」
...その作るところに詩趣あるやうにおもはるゝを奇貨として人を欺き...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...格別これを奇貨として引き上げようとした地主はなかったらしい...
柳田国男 「雪国の春」
...留守を奇貨として...
吉川英治 「三国志」
...能登ノ介が留守を奇貨とし...
吉川英治 「私本太平記」
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