...ましてや大杉のような官憲からも睨(にら)まれ民衆の一部からも呪(のろ)われてる人間は何時(いつ)どんな処で奇禍を買わないとも限らんから...
内田魯庵 「最後の大杉」
...搗てて加えて哈爾賓へ着く草々詰らぬ奇禍を買って拘留された...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...それから少佐の奇禍(きか)に通りあわせて...
海野十三 「一坪館」
...学者は唯奇禍の其身に及ばんことをのみ恐れて...
高木敏雄 「比較神話学」
...金五郎が奇禍に遭って以来...
火野葦平 「花と龍」
...貶黜(へんちゅつ)の奇禍を招くが如き事情には立至らなかったことであろう...
穂積陳重 「法窓夜話」
...派出先で思わぬ奇禍にあい...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...つい十日程前の奇禍におびえている魂が...
吉川英治 「江戸三国志」
...ぼくが奇禍にあつたのを聞いた日...
吉川英治 「折々の記」
...この者たちはすでに伊丹城中における官兵衛の奇禍(きか)も...
吉川英治 「黒田如水」
...また自分のうけた奇禍(きか)をどう観ていたかを...
吉川英治 「黒田如水」
...張飛の一身に一奇禍が起った...
吉川英治 「三国志」
...費(ひい)の奇禍(きか)...
吉川英治 「三国志」
...男山の奇禍はかたく口止めしておいたのに...
吉川英治 「私本太平記」
...――いわば信長の奇禍(きか)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...花栄の家に身を寄せているうちの奇禍(きか)と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...奇禍に罹(かか)られたのではあるまいかと...
吉川英治 「親鸞」
...この奇禍に遭(あ)って...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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