...奇禍(きか)を買はんとす六日の昼...
石井研堂 「東京市騒擾中の釣」
...搗てて加えて哈爾賓へ着く草々詰らぬ奇禍を買って拘留された...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...奇禍を以て酬(むく)いられたり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...然リト雖ドモ吾徒ノ奇禍ヲ買ヒ苦境ニ堕ルモ...
成島柳北 「祭活字子文」
...金五郎が奇禍に遭って以来...
火野葦平 「花と龍」
...その位の枯木が今村が奇禍にあった場所に落ちていたことは...
平林初之輔 「犠牲者」
...或は同様の奇禍(きか)に罹(かか)りて新政府の諸臣を警(いま)しむるの具(ぐ)に供せられたることもあらんなれども...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...思いがけぬ奇禍で白痴になってさえ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...実松氏は恐怖の余り夢中になって逃げ出した……そうしてお話しのような奇禍に遭(あ)われたのではなかったかと考えられるのです」「ハハア……」と健策はいよいよ不安らしくグッと唾液(つば)を嚥(の)み込んだ...
夢野久作 「復讐」
...ぼくが奇禍にあつたのを聞いた日...
吉川英治 「折々の記」
...この奇禍が、轉機を作つてくれたわけである...
吉川英治 「折々の記」
...この者たちはすでに伊丹城中における官兵衛の奇禍(きか)も...
吉川英治 「黒田如水」
...また自分のうけた奇禍(きか)をどう観ていたかを...
吉川英治 「黒田如水」
...「奇禍に遭って、都督の病は重態におちいった」と聞え、全軍の士気は、落莫(らくばく)と沮喪(そそう)してしまった...
吉川英治 「三国志」
...費(ひい)の奇禍(きか)...
吉川英治 「三国志」
...今夜の奇禍を、彼は、「口外するな」と、供の者へ口どめした...
吉川英治 「私本太平記」
...――いわば信長の奇禍(きか)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...これがまた第二の奇禍と...
吉川英治 「新・水滸伝」
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