...一度は金のために奇禍を買ったので...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...ましてや大杉のような官憲からも睨(にら)まれ民衆の一部からも呪(のろ)われてる人間は何時(いつ)どんな処で奇禍を買わないとも限らんから...
内田魯庵 「最後の大杉」
...九 哈爾賓行二葉亭独特の実業論・女郎屋論・哈爾賓の生活及び奇禍が...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...学者は唯奇禍の其身に及ばんことをのみ恐れて...
高木敏雄 「比較神話学」
...殊に老幼婦女の奇禍に罹かるもの頗る多し...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...延(ひ)いて奇禍を二人に及ぼし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...吉水一門の奇禍に連(つらな)り北国の隅に流されながら...
西田幾多郎 「愚禿親鸞」
...金五郎が奇禍に遭って以来...
火野葦平 「花と龍」
...三、奇禍読者諸君、私は、ここで、厳正な第三者として一言述べておきたいことがある...
平林初之輔 「犠牲者」
...十時に社を出たというのは偽りだろう」今村は帰途で奇禍にあったことを余っ程話そうかと思った...
平林初之輔 「犠牲者」
...貶黜(へんちゅつ)の奇禍を招くが如き事情には立至らなかったことであろう...
穂積陳重 「法窓夜話」
...実松氏は恐怖の余り夢中になって逃げ出した……そうしてお話しのような奇禍に遭(あ)われたのではなかったかと考えられるのです」「ハハア……」と健策はいよいよ不安らしくグッと唾液(つば)を嚥(の)み込んだ...
夢野久作 「復讐」
...その人の奇禍(きか)を知ると...
吉川英治 「黒田如水」
...重蔵には特に桔梗河原での奇禍を心から慰藉(いしゃ)された...
吉川英治 「剣難女難」
...男山の奇禍はかたく口止めしておいたのに...
吉川英治 「私本太平記」
...いや奇禍どころな騒ぎでない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...これがまた第二の奇禍と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...こんな奇禍のあとに...
吉川英治 「平の将門」
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