...なるべく奇矯なトリックを幾つかひろいだして...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...列車消失イギリスのある有名な探偵作家は実に奇矯なことを考えた...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...これも別項「奇矯な着想」にしるしたのでここには省く...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...(後の二例は窓半開または隙間のある密室にも属する)この項で最も巧妙なのは別項「奇矯な着想」にしるした太陽と水瓶の殺人である...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...夫人やこの証人の方の遠目を晦(くら)ます為にそんな奇矯な真似(まね)をしたのだとしても...
大阪圭吉 「花束の虫」
...奇矯に微笑み、面白がると頬の天辺に皴が寄った...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...これは何も奇矯の言を弄しているわけではなく...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...時々奇矯(ききょう)の言を弄(ろう)して損をすることもあるが...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...かかる奇矯の言を爲すものでない...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...わたしの心持も行くといふと奇矯にきこえるが...
長谷川時雨 「四人の兵隊」
...大胆率直な内容と稍唐突奇矯な表現とを以て一世を驚倒させ毀誉相半ばしたものであるが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...その奇矯な人格をもって知られていた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...特にそんな奇矯癖を振り廻すはずもなく...
牧野信一 「坂口安吾君の『黒谷村』を読む」
...奇矯瓢逸の講釈師...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...なにかある鉱物か宝石と同じ名前の、奇矯な人間で、ここで碌々として暮しているのである……なおレアンデル博士のほかに、もう一人医者がいて、軽症の場合と絶望の患者とを受け持っている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...奇矯(ききょう)のおふるまい多しとて廃嫡され...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...奇矯なる快男児でもない...
吉川英治 「三国志」
...ちょっと奇矯に聞えた...
吉川英治 「私本太平記」
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