...僕は自分の申し分が奇矯(ききょう)に過ぎていたのを感ずる...
有島武郎 「片信」
...奇矯(ききょう)に過ぎた言い分を除去して考えるならば...
有島武郎 「片信」
...本書の「奇矯な着想」(の一部)と「プロバビリティーの犯罪」はそのうちの二...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...もっと奇矯なのに...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...夫人やこの証人の方の遠目を晦(くら)ます為にそんな奇矯な真似(まね)をしたのだとしても...
大阪圭吉 「花束の虫」
...平生の性情に伴う奇矯な出来事にすぎないとし...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...同時にその性状が奇矯(ききょう)で頑強(がんきょう)である場合が多いから...
寺田寅彦 「時事雑感」
...この表現の奇矯という点に於て...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...少し奇矯(ききょう)な例であるが...
中谷宇吉郎 「茶碗の曲線」
...奇矯な言葉を費やして...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...彼の思いがけない奇矯な話振りや態度と共に...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「しめしあわせ」
...その奇矯な人格をもって知られていた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...そこに今日の詩人たちの共通の弱點――奇矯にすぎること――があると言つてよい...
堀辰雄 「レエモン ラジィゲ」
...なにか反抗的な奇矯なところがあるらしく思っていたのである――その尊敬の中に...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...以前のような奇矯なまねをしないというだけで...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...海保帆平が奇矯なことを云いだしたので...
山本周五郎 「花も刀も」
...日本派の俳人河東碧梧桐氏も一流奇矯の書体で...
山本笑月 「明治世相百話」
...これは私が好んでする奇矯(ききょう)な論法ではない...
夢野久作 「能とは何か」
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