...奇怪だと思うと、明るく障子を照らしている太陽の光が、かえってたいへん恐ろしく感じられたのだった...
海野十三 「深夜の市長」
...自分たち青年将校をしめ出すのは奇怪だ...
高見順 「いやな感じ」
...これも奇怪だった...
高見順 「いやな感じ」
...生々しい屍骸が横(よこた)わっているとは奇怪だ...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...奇怪だとおもうだろう...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...不気味さを通り越して奇怪だった...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...いまさら貴様が留立てをしようとするのは奇怪だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...このニュースがあまりにも奇怪だったので...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あきらかにこれら三つの頭の鼻の孔から出ているのでした! その有様があまりに奇怪だったので...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...器用、奇天烈(きてれつ)、奇怪だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...「左様、そなたは、大方、他人のいのちを狙(ねろ)うている――」老人は落ち着いた調子で、つづけて、「しかも、一人、二人のいのちではない――三人、四人、五人――あるいはそれ以上、その人々の中、手にかけぬうち失(う)せるものがあったら、さぞ口惜(くちお)しかろうが――」「一たい」と、青年(わかもの)は、老人が前にした高脚(たかあし)の机に、すがり寄って、「一たい、あなたは、どのようなお方でござります――わ、わたくしが何者か、御存知なのでござりますか?」すッかり、血相(けっそう)が変って、又も帯の間の懐剣の柄に、手をかけて叫ぶのを、騒がず見下ろす老人、「はて、いずれの仁(じん)かな? が、わしにはそなたの護り袋の中の、大方(おおかた)、父御(ててご)の遺言(ゆいごん)らしいものの文言(もんごん)さえ、読めるような気がするのじゃ」三老人の言葉は、いよいよ出(い)でて、いよいよ奇怪だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...「重ね重ね奇怪だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...したがって本来奇怪だった竜や蛟の話がますます誇大かつ混雑に及んだなるべし...
南方熊楠 「十二支考」
...この事甚だ奇怪だ...
南方熊楠 「十二支考」
...実際習慣が我々からそれが奇怪だという感覚を奪ったのであって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...奇怪だ...
夢野久作 「夫人探索」
...確にあんまり主人の頭は奇怪だからだ...
横光利一 「機械」
...「奇怪だ...
吉川英治 「三国志」
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