...そのずっと先の方に恵庭(えにわ)の奇峰が夜目にもかすかに見やられるようだ...
有島武郎 「星座」
...突兀として矗立して居る南画風の奇峰の頂辺には...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...戸隠や妙高などの奇峰が聳えていた...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...更にその後にモンテ・ヴェネレの奇峰(八六四米)が聳えている...
野上豊一郎 「エトナ」
... 見ぐるしき馬にのりけり雲の峰斗入(とにゅう)雲の峰は夏季にして夏雲多奇峰(かうんきほうおおし)の意なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...奇峰※作雨...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...奇峰怪石を愛するのは自然の情でもあろうが...
柳田国男 「雪国の春」
...峻峰奇峰の間に焼け崩れたようなぼろぼろの古代の城壁が見える...
横光利一 「欧洲紀行」
...峻峰奇峰の無端の変貌...
横光利一 「欧洲紀行」
...土們嶺一帯の山脈には奇峰が路を挟んで数里に亘つて自然の門を成し...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...蛮地の奇峰怪山のうえに...
吉川英治 「三国志」
...右側の奇峰(きばう)を超(こ)へて俯視(ふし)すれば...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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