...其(その)化物(ばけもの)は何(いづ)れも奇々怪々(きゝくわい/\)を極(きは)めたものである...
伊東忠太 「妖怪研究」
...U君は早くもその日のうちにまたまた奇々怪々な出来事にぶつかっているのである...
犬養健 「“指揮権発動”を書かざるの記」
...全く奇々怪々な話なんだから...
海野十三 「火葬国風景」
...奇々怪々(ききかいかい)なる出来事だといわなければならぬ...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...実に前代未聞の奇々怪々なる事件ですな」と...
海野十三 「すり替え怪画」
...奇々怪々な光景が悪夢(あくむ)のように眼に映ります...
海野十三 「赤外線男」
...実に奇々怪々、さすがのあなたもアッと驚くようなことがらです...
江戸川乱歩 「影男」
...奇々怪々の出来事について語らねばならぬ...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...奇々怪々(ききかいかい)ああ...
江戸川乱歩 「大金塊」
...それに枯茅(かれかや)を葺(ふ)いて屋根とした奇々怪々の住居(すまい)...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...山半(やまのなかば)は老樹(らうじゆ)条(えだ)をつらね半(なかば)より上は岩石(がんぜき)畳々(でふ/\)として其形(そのかたち)竜躍(りようをどり)虎怒(とらいかる)がごとく奇々怪々(きゝくわい/\)言(いふ)べからず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...あの橋のために奇々怪々の御災厄に逢ひあさましき御最期をとげられたとでも申すのか...
太宰治 「右大臣実朝」
...殊に主人公の思いあがった奇々怪々の言動は...
太宰治 「猿面冠者」
...奇々怪々の悪夢に襲はれた...
種田山頭火 「其中日記」
...政治経済界に勃発した奇々怪々な疑獄事件に関連して有名な恐慌がやって来たのだ...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...ほとんどその比類を尋ぬるに苦しむほどなる一種奇々怪々喜ぶべく驚くべきの時代なればなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...リアリストとロマンティシズムの奇々怪々な混乱においても...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...如何に奇々怪々なるプロットを以て正木博士の眼界に……オット違った...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??