...この不幸なる病人は気息奄々(えんえん)として死したるごとく...
泉鏡花 「活人形」
...下枝は気息奄々(えんえん)と...
泉鏡花 「活人形」
...気息奄々(きそくえんえん)としてゴンドラの底に横たわっていた...
海野十三 「空中漂流一週間」
...気息奄々(きそくえんえん)たる身体をサンキス号の船上に移したその翌朝のことで...
海野十三 「地球発狂事件」
...一見したところ気息奄々(きそくえんえん)としてゐたが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...わが邦の文明は三十年前気息奄々(えんえん)として前途はなはだ覚束(おぼつか)なきの旅行をなしたるにもかかわらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...氣息奄々たる樣(さま)でとつつきの一軒に匍ひ込む...
中島敦 「盈虚」
...気息奄々(えんえん)たる様(さま)でとっつきの一軒に匍い込む...
中島敦 「盈虚」
...気息奄々(きそくえんえん)として今や路傍に呻吟(しんぎん)しつつあるは必然の結果としてまさに起るべき現象でありましょう...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...それもこの気息奄々(きそくえんえん)たる場面を活気づけようとして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...文字どおり気息奄々(えんえん)と眠っていた...
北條民雄 「いのちの初夜」
...奄々(えんえん)と...
吉川英治 「上杉謙信」
...見れば気息も奄々(えんえん)と疲れ果てた老武士が...
吉川英治 「剣難女難」
...気息奄々(えんえん)の乱れを見せた大月玄蕃が...
吉川英治 「剣難女難」
...気息奄々(えんえん)となると...
吉川英治 「剣の四君子」
...気息は奄々とあらく...
吉川英治 「三国志」
...気息奄々(きそくえんえん)たる原士と堀田伊太夫の死骸が仆れている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...この気息奄々(えんえん)たる雑誌に活を入れる大変化が起った...
蘭郁二郎 「休刊的終刊」
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