...この不幸なる病人は気息奄々(えんえん)として死したるごとく...
泉鏡花 「活人形」
...下枝は気息奄々(えんえん)と...
泉鏡花 「活人形」
...気息奄々(きそくえんえん)のハルクほど...
海野十三 「火薬船」
...気息奄々(きそくえんえん)たる身体をサンキス号の船上に移したその翌朝のことで...
海野十三 「地球発狂事件」
...気息奄々(きそくえんえん)たる形であるが...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...一見したところ気息奄々(きそくえんえん)としてゐたが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...産婦は気息奄々(きそくえんえん)たるありさまであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ここで気息奄々(きそくえんえん)たる道庵は動きが取れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...気息奄々(えんえん)たる様(さま)でとっつきの一軒に匍い込む...
中島敦 「盈虚」
...気息奄々(きそくえんえん)たる女のうめきがきこえてきたから...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...いわば気息奄々といった体で...
久生十蘭 「魔都」
...それもこの気息奄々(きそくえんえん)たる場面を活気づけようとして...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...仕事疲れの奄々たる私を炉端に慰めたことか! 蜜柑山で働き...
牧野信一 「三田に来て」
...見れば気息も奄々(えんえん)と疲れ果てた老武士が...
吉川英治 「剣難女難」
...気息奄々(えんえん)の乱れを見せた大月玄蕃が...
吉川英治 「剣難女難」
...あれまでご辛抱なさいまし」もう気息奄々(きそくえんえん)としている袁術の手を肩にかけながら...
吉川英治 「三国志」
...気息奄々(えんえん)と働いていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...この気息奄々(えんえん)たる雑誌に活を入れる大変化が起った...
蘭郁二郎 「休刊的終刊」
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