...夾竹桃は熟語です...
...もう夾竹桃も見えなくなった...
芥川龍之介 「影」
...まんなかの夾竹桃をゆずっていただくことにして...
太宰治 「めくら草紙」
...夾竹桃などめずらしいのです...
太宰治 「めくら草紙」
......
種田山頭火 「行乞記」
...米 一升二合朝月暈をきてゐる今日は逢へる朝風へ蝉の子見えなくなつた朝月にしたしく水車ならべてふむ・水が米つく青葉ふかくもアンテナ夾竹桃赤く女はみごもつてゐた合歓の花おもひでが夢のやうに・柳があつて柳屋といふ涼しい風汗はしたゝる鉄鉢をさゝげ見まはせば山苺の三つ四つはあり・鉄鉢の暑さをいたゞく・蜩よ...
種田山頭火 「行乞記」
...・手と手妙な握手・夾竹桃・泰山木・藪柑子・かなめの芽――――・ひよどり・頬白・きつつき・ひたき・みそさゞい――――六月十五日雨...
種田山頭火 「旅日記」
...濠の堤の夾竹桃の赤い花が風に揺れている...
外村繁 「日を愛しむ」
...窓のまえにはポプラーと夾竹桃(きょうちくとう)の若木があって幾羽かの鳩がよく餌をひろっていた...
中勘助 「妹の死」
...百日紅、夾竹桃、凌霄花、合歡花皆滿開...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...さるすべりも夾竹桃もカンナもよどんだ血のように動かない...
永井隆 「長崎の鐘」
...向うから先刻の夾竹桃の家の女が歩いて来た...
中島敦 「環礁」
...ずつと丈の低い夾竹桃が三四本...
中島敦 「環礁」
...草夾竹桃(くさけふちくたう)の花(はな)がもさ/\と茂(しげ)つた儘(まま)向日葵(ひまわり)の側(そば)に列(れつ)をなして居(ゐ)る「能(よ)くまあかういに作(つく)つたつけな...
長塚節 「土」
...久保博士の心づくし暫くは空くして雨にぬれて通ふすみやけく人も癒えよと待つ時に夾竹桃は綻びにけり廿日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...夾竹桃や柘榴が植わった青や白の陶器の大鉢が並んでいる...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...やがて定刻間近く檸檬(シトロン)と夾竹桃(ロオリエ・ロオズ)におおわれたるボロン山の堡塁(ほうるい)より...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...あの夾竹桃の薄紅(うすあか)い花が目ざわりでいけない...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...人知れず咲いている真白な夾竹桃の花に...
横光利一 「欧洲紀行」
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