...夾竹桃は熟語です...
...玄関の夾竹桃(きょうちくとう)も僕が植えたのだ...
太宰治 「十五年間」
...赤く咲いているのは夾竹桃(きょうちくとう)らしい...
太宰治 「令嬢アユ」
...・よいゆふべとなりゆくところがない青炎郎君にかへし夾竹桃...
種田山頭火 「行乞記」
...・涼しい風人形がころげる・泳ぎつかれてみんな水瓜をかゝえ・夾竹桃...
種田山頭火 「行乞記」
...夾竹桃がもう咲いてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...・かどは食べものやで酒もある夾竹桃・夜風ふけて笑ふ声を持つてくる悼 緑石二句波のうねりを影がおよぐよ夜蝉がぢいと暗い空追加数句・日ざかりのながれで洗ふは旅のふんどし・いろ/\の事が考へられる螢とぶ・なんといつてもわたしはあなたが好きな螢(ホウタル)七月廿二日昼も暑く夜も暑かつた...
種田山頭火 「行乞記」
...夾竹桃はうつくしい...
種田山頭火 「其中日記」
...夾竹桃の蕾は後から後からと綻びては散つて行く...
永井荷風 「蟲の聲」
...ここにもまた夾竹桃が血の色に咲いていて...
永井隆 「長崎の鐘」
...入口の夾竹桃の方へ歩き出した...
中島敦 「環礁」
...夾竹桃が紅い花を簇(むらが)らせてゐる家の前まで來た時...
中島敦 「環礁」
...ずつと丈の低い夾竹桃が三四本...
中島敦 「環礁」
...草夾竹桃(くさけふちくたう)の花(はな)がもさ/\と茂(しげ)つた儘(まま)向日葵(ひまわり)の側(そば)に列(れつ)をなして居(ゐ)る「能(よ)くまあかういに作(つく)つたつけな...
長塚節 「土」
...白い夾竹桃(きょうちくとう)の咲く広場で...
林芙美子 「新版 放浪記」
...やがて定刻間近く檸檬(シトロン)と夾竹桃(ロオリエ・ロオズ)におおわれたるボロン山の堡塁(ほうるい)より...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...モンテ・カルロの夾竹桃(ロリーエ・ローズ)の街路樹が真赤な花をつけているというのに...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...夾竹桃(きょうちくとう)が花ざかりだった...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...その背景に赤い夾竹桃の花を描けというのです...
三浦環 「お蝶夫人」
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