...遥々(はるばる)我を頼みて来し、その心さえ浅からぬに、蝦夷(えぞ)、松前はともかくも、箱根以東にその様なる怪物(ばけもの)を棲(すま)せ置きては、我が職務の恥辱なり...
泉鏡花 「活人形」
...宛先 東京市麹町区三番町六四 第一福四萬館発信地 千葉県夷隅郡御宿 上野屋旅館雑誌ありがたう御座いました...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...打砕いて夷狄(いてき)の犬に喰わせようという人も少なくない世の中である...
寺田寅彦 「津浪と人間」
...藩の人渋木生と窃(ひそ)かに夷船を駕して海外に航せんことを謀り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...西周末夷宣幽時代のものとは確然たる區別がある...
内藤湖南 「支那古典學の研究法に就きて」
...伯夷の爲めに傳を書くばかりでなしに...
内藤湖南 「章學誠の史學」
...五人扶持の見る影もない青侍が、相手もあろうに、先の征夷大将軍、淳和奨学両院の別当、もう一つ曾ての太政大臣で十一代将軍の徳川家斉――文恭院殿様の忘れ形見に恋をしたのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...手短かに云へば奧州の蝦夷を征伐したが爲めといふ...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...そこいらの山には他にも辛夷の花さいた木が見られはすまいかとおもつたのである...
堀辰雄 「辛夷の花」
...それさえ侮辱であるのに、拒否されたとしたならば――そのときの煮えくりかえる自尊心の持って行くところを、邦夷は知らずに、そこに家臣の挺身を要求していたのである...
本庄陸男 「石狩川」
...「主事!」とふたたび邦夷は阿賀妻に呼びかけた...
本庄陸男 「石狩川」
...もとの藩主であった伊達邦夷個人の所有とみとめられたものだ...
本庄陸男 「石狩川」
...従来日本の諸学者が辛夷をモクレンだと気づかなかった迂濶さにはじつに驚くのほかはない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...「エイ」いきなり夷橋の上から...
正岡容 「寄席」
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松本たかし 「松本たかし句集」
...攘夷論の強硬派である斉昭を抑えることによって...
山本周五郎 「新潮記」
...辛夷の蕾が毛ばだった苞を裂いて揺れ始めた...
横光利一 「旅愁」
...北夷(ほくい)の襲攻にそなえ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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