...「太平無事」であれば、日常会話で使われることはあまりありません...
...太平無事(たいへいぶじ)に暮らしてゐた...
芥川龍之介 「身のまはり」
...サテ太平無事な天下ではある...
石川啄木 「雪中行」
...人々は太平無事で...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...日本は何時までも太平無事で居るやうな心持をして居る...
田中正造 「亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付質問」
...彼らは世の太平無事に苦しみ...
津田左右吉 「流れ行く歴史の動力」
...太平無事であるが...
寺田寅彦 「物理学実験の教授について」
...世のなかは長いあいだ太平無事であった...
蜷川新 「天皇」
...太平無事なことを考えている矢先...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...太平無事なことを考へてゐる矢先...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寛々(くわん/\)と暖かい味噌汁を啜つて居る幸七夫婦の太平無事な姿があるだけ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この上もなく太平無事な姿です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...江戸は太平無事で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さて午後興行に這入つた客が太平無事を楽んでゐるうちに...
ゲオルヒ・ヒルシユフエルド Georg Hirschfeld 森林太郎訳 「防火栓」
...今日我日本の有樣を太平無事として悦ぶ者は甚だ少なし...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...太平無事の天下に政治上の喧嘩をして居ると云う...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...天下は太平無事だ」「それはあなたは太平楽を言っていられますでしょう...
森鴎外 「雁」
...敵の兵士どもが長らく戦争に遠ざかり太平無事の生活に慣れており...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...太平無事のデクノ坊だと誤診されては迷惑だよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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