...太平楽な生活を送りたい...
...彼女は太平楽な性格だ...
...最近は、病気や貧困、自然災害などが少なく、太平楽な時代だと言われている...
...太平楽に過ごす秘訣は、心を穏やかに保つことだ...
...太平楽な日々が続くことを願っている...
...天国などは質に入れても可(い)いといふ性(たち)で毎日浴びる程酒を飲んでは太平楽を言つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...太平楽(たいへいらく)を並べている最中でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...ああして太平楽にイカモノを鳴らかして楽しんでいる知恵なしを見給え...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ天地の真理を発見したいなどと太平楽を並べて机に靠(もた)れて苦(にが)り切っているのもある...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...僕はいくらこうして酒を呑(の)んで太平楽(たいへいらく)を並べていたって...
夏目漱石 「行人」
...昔で云えば素町人(すちょうにん)だからな」と実業家を前に控(ひか)えて太平楽を並べる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...敵には金のあるものを持つに限る――などと太平楽を言っておいででした」「フーム」平次は唸(うな)りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あっしはまだ死ぬのに少し早いようでもっともあんな女と三日も添い遂げた上ならコロリと死んでも化けて出るような未練がましいことはしませんがね」そんな太平楽を言う八五郎です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不思議や今まで文三を男臭いとも思わず太平楽を並べ大風呂敷を拡(ひろ)げていたお勢が...
二葉亭四迷 「浮雲」
...然しもないで済めば浮世は太平楽だらうぢやないか...
牧野信一 「鬼涙村」
...はじめ序文と称して実に太平楽な長い演説をしておいて...
柳田国男 「故郷七十年」
...おたからを出して買う酔狂がいるから太平楽さ...
山本周五郎 「新潮記」
...太平楽ばっかり祈り上げ奉る...
夢野久作 「近世快人伝」
...太平楽の並べ合いをする「男女同権」の意味からでなく...
夢野久作 「鼻の表現」
...太平楽に酒ばかり飲んでいて...
吉川英治 「剣難女難」
...それで、当座の煙草銭が出来たので、三公はすっかり元気が恢復して、太平楽にその晩、寝物語でこう話した...
吉川英治 「醤油仏」
...だが、庶民は依然、太平楽だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...太平楽(たいへいらく)をいっておられるような...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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