...両国橋の女軽業の太夫元のお角さんとやらに似ていたとか...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただいま太夫元さんのおっしゃる通り...
中里介山 「大菩薩峠」
...つくづく太夫元のお言葉が思い当りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...太夫元さんの方も...
中里介山 「大菩薩峠」
...太夫元に木戸を閉めさせ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...太夫元の藤六夫婦を始め...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...追ひ出すやうにと太夫元へねぢ込んでゐるといふ噂さへもありました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...太夫元の権次郎に当ってみましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...仙辰も太夫元も色を消して驚いた...
長谷川伸 「奇術考案業」
...役者で駈落ちしたようなものはいなかったか」「ご承知のように、ゆうべは、三座の新狂言名題読(しんきょうげんなだいよ)みの日で、猿若町は上方(かみがた)役者の乗りこみで、夜っぴてひっくりかえるような騒ぎ、市村座でも、太夫元から役者、狂言方、下廻りまで全部三階にあつまって寄始(よりはじ)めの酒宴(さかもり)をしておりましたが、ひとりも欠けたものがございませんでした...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...髷を細く結(ゆ)った、四十あまりの男は、丁寧(ていねい)に、菊之丞の前に挨拶して、「大分、時刻が遅うござりますが、太夫元の方で、是非お耳に入れて、お喜ばせ申した方がいいと申しますので、出ましたが、――」と、言いながら懐中(ふところ)から、書類のようなものを取り出して、「まあ、御覧なさいませ、初日から、五日目まで、高土間(たかどま)、桟敷ももうみんな、売切れになりました」菊之丞は、拡げられた香盤(こうばん)をのぞき込む...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...太夫元からは鶴ちゃんの病状が病状故若し避病院へでもやられては興行をさし止められるから...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...太夫元(たゆうもと)が困っているのをすぐ傍から見ていて面白がったりしたそうです...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...今もこちらの太夫元が来て...
吉川英治 「江戸三国志」
...ほくほくものの太夫元は...
吉川英治 「江戸三国志」
...町内の会所へ届け出るやら太夫元が来るやら...
吉川英治 「江戸三国志」
...太夫元の使いとして来た男を追い払ったことばは...
吉川英治 「江戸三国志」
...その分だけは太夫元にまけてもらうという都合に」まるで子供あしらいにして...
吉川英治 「江戸三国志」
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