...まっすぐに中天高くとびあがった...
海野十三 「超人間X号」
...藤は如何にも立派な花を誇り天高くのびても...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...天高く地広く、諷詠を擅(ほしいま)まにするところに俳諧の精神があるのである...
高浜虚子 「俳句への道」
...・けさの水音の、ゆふべがおもひだされる雨・サイレン鳴れば犬がほえる秋雨嵐のかげのしろ/″\と韮の花・日向ごろりとヱスもわたしも秋草に・あらしのあとの水音が身のまはり・月へ汲みあげる水のあかるさ・月のさやけさ酒は身ぬちをめぐる・月が酒が私ひとりの秋かよ九月廿二日秋日和、天高く雲遊ぶ、身心不調、沈欝せんすべなし...
種田山頭火 「其中日記」
...天高く地広し、――さういふ心がまへで生活せよ...
種田山頭火 「其中日記」
...曉天高く奮鬪を挑む*群鶴斯くあらむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...宙天高くハネ上げました...
中里介山 「大菩薩峠」
...天高く馬肥(こ)ゆといった注文通りに...
中里介山 「大菩薩峠」
...西天高くあの大窓を仰ぐ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...南天高く、輝く燈台鬼となって、オリオン星座が二王立ち、天狼星(シリウス)は、岳陽の空をつんざいて、すさまじい冷光を吐き出し、北斗は、ゆうゆう、金峰山頭を徘徊する...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「時に九月天高く露清く...
夏目漱石 「草枕」
...天高くあげられて風に唸っていたのが...
火野葦平 「花と龍」
...都の演芸面トップ四五段抜きで「天高くロッパ肥る」のみだしで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...最早敵は中天高く舞ひあがり...
牧野信一 「鵞鳥の家」
...偶々「これやこの天高くしてみんな瘠せ」の一句を得て...
正岡容 「東京万花鏡」
......
三好達治 「朝菜集」
...その厳(おごそ)かなる顔を天高く示して...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...始めは天高く地低しの句から起して...
柳宗悦 「全羅紀行」
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