...それは空気の中に何かしらそらぞらしい硝子(ガラス)の分子のようなものが浮(うか)んできたのでもわかりましたが第一(だいいち)東の九つの小さな青い星で囲(かこ)まれたそらの泉水(せんすい)のようなものが大へん光が弱くなりそこの空は早くも鋼青(こうせい)から天河石(てんがせき)の板(いた)に変(かわ)っていたことから実(じつ)にあきらかだったのです...
宮沢賢治 「インドラの網」
...)けれどもそのとき空は天河石(てんがせき)からあやしい葡萄瑪瑙(ぶどうめのう)の板(いた)に変(かわ)りその天人の翔ける姿(すがた)をもう私は見ませんでした...
宮沢賢治 「インドラの網」
...そのみがかれた天河石の板の上を貴族風の月と紅い火星とが少しの軋りの聲もなく滑って行く...
宮澤賢治 「うろこ雲」
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