...天晴れ御宿老たるのお面目をほどこして御退出なさるのが常のことでございました...
太宰治 「右大臣実朝」
...天晴れの舞ひを一さし舞ひ...
太宰治 「お伽草紙」
......
種田山頭火 「行乞記」
...武蔵が「天晴れな若者」と惜しんだのも尤(もっと)もである...
直木三十五 「巌流島」
...却って天晴れな人物がおるように...
直木三十五 「南国太平記」
...天晴れな思案じゃ」斉彬は...
直木三十五 「南国太平記」
...天晴れだ、という話であった...
直木三十五 「南国太平記」
...衣類髮飾(かみかざり)がたつた一つも殘つてゐないのは天晴れです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...天晴れ直次も男なりけりと御心だけに賞めて賜はるが本望...
一葉 「暗夜」
...まア、しかし、おれの弱点をついて、洒落た手紙でおれを釣りよせるなんてえのは、敵ながら天晴れ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...どうか、それを承知で預ってもらいたい」兄哥は、納得しない顔で、「手前のような大きな図体(ずうたい)のやつを預ったうえに、日に一分ずつ払うのだと?……そんな割の悪い話はねえ」「おお、その理屈がわかるというのは、見あげたものだ、天晴れ、天晴れ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...天晴れだ、孝女だ、見あげたもんだ、といったねえ...
久生十蘭 「金狼」
...ともかく、これからホテルへ行って」真名古は静かに面をあげ、「諜報部長は私が連れて来て警視庁の内部を参観させてあります」局長は心から嬉しそうに手を打ち合せ、「天晴れだ...
久生十蘭 「魔都」
...我ながら天晴れ天晴れ感服感服の至りである...
正岡容 「わが寄席青春録」
...きょうは一天晴れ渡りて滝の水朝日にきらつくに鶺鴒(せきれい)の小岩づたいに飛ありくは逃ぐるにやあらん...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...尻からげして天晴れ定九郎振りよろしく珍妙な大見得切る...
山中貞雄 「中村仲蔵」
...天晴れ鐘巻自斎に勝る腕前にもならば...
吉川英治 「剣難女難」
...さすがは音に聞こえたテノールだけあって天晴れな歌いぶりだったとか...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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