...「川村雲山氏は天才的な彫刻家であった丈けに...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...あなたの天才的な知恵が貸してほしいのです...
江戸川乱歩 「影男」
...天才的な手数の簡略でしょう! あなたは...
谷譲次 「踊る地平線」
...だから卓越した日本の天才的な労働者達は外国の労働者などよりもズット長い最少労働時間を約束しているのだ...
戸坂潤 「社会時評」
...天才的な詩人ですって...
豊島与志雄 「旅だち」
...その頃支那(シナ)からやって来た天才的な少年棋士のこと...
中島敦 「斗南先生」
...我儘(わがまま)で天才的な若いスコットランド人との結婚生活が始まった...
中島敦 「光と風と夢」
...あまりに天才的なその研究が...
中谷宇吉郎 「文化史上の寺田寅彦先生」
...天才的な華々(はなばな)しい逸話を一つも作らなかったが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...音曲もいける天才的な道楽指南番で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして彼は若い娘達が天才的ないたずらっ子振りを見せながら...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ブラチは園芸にも天才的な才能を発揮するようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...この天才的な計画でいくら稼げると思うか」第二十四章虎穴(こけつ)「頭が回らないぜ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...天才的な計算能力を発揮し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...支那(しな)でもここでも源氏の君のようなすぐれた天才的な方には必ずある災厄なのだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...生れ付き虚弱な上に、天才的な、極度に気の弱い性格を持っている彼が、そうした不可思議な現象に襲われる習慣を持っているのは、当然過ぎる位当然な事と思わせられた...
夢野久作 「木魂」
...たしかに天才的なところがあって...
横光利一 「夜の靴」
...そのくせ、当代、和歌では、藤原範綱といえば、五指のうちに数えられるほど著名な人物であるし、また末弟(すえ)の宗業も、天才的な名筆で、早くから、写経生(しゃきょうせい)の試験には合格し、十七歳のころには、万葉集全巻を、たった十日で写したというので、後白河帝の御感(ぎょかん)にもあずかったほどな、秀才なのであった...
吉川英治 「親鸞」
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