...天才的な手数の簡略でしょう! あなたは...
谷譲次 「踊る地平線」
...みんなおれにはすばらしい天才的なものに思えた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...今やこの到底普通の民族では忍び得ないような天才的な困難を忍んでいるのである...
戸坂潤 「社会時評」
...しかもこの上なく天才的な方法で...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...天才的な詩人ですって...
豊島与志雄 「旅だち」
...ずいぶん人の羨(うらや)む出世もできるはずの天才的な腕が理智を虐(しいた)げて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なんの苦もなく開けて忍び込む天才的な術を心得ている点で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この天才的な文學者の本質にひそんでゐることを...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...実際ヘルンは――多くの天才的な詩人と同じように――本質的に子供らしい純情さと無邪気さを持った性格者だった...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...ろう引きの黒布が天才的な彫刻家や建築家を引き立てるばかりだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...それがここにいう「浴槽の花嫁」なる天才的な独創である...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...非天才的な紳士的なものに対する...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...マルクスの『フォイエルバッハに關するテーゼ』について「新しい世界觀の天才的なる萠芽を藏してゐる最初の文書としてこの上なく貴重なものである」...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...決してピエール・キュリーのような天才的な...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...その天才的な琴の音をも現実の世のものでないと評し合った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...貴方は天才的な探偵作家ですから普通の人だったら夢にも想像出来ない事をフンダンに考えまわしておられる方です...
夢野久作 「二重心臓」
...一生を誤つてしまふことになつた天才的な人がいくらもゐる...
吉川英治 「折々の記」
...そのくせ、当代、和歌では、藤原範綱といえば、五指のうちに数えられるほど著名な人物であるし、また末弟(すえ)の宗業も、天才的な名筆で、早くから、写経生(しゃきょうせい)の試験には合格し、十七歳のころには、万葉集全巻を、たった十日で写したというので、後白河帝の御感(ぎょかん)にもあずかったほどな、秀才なのであった...
吉川英治 「親鸞」
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