...実際において映画をおもしろくする効果からいえば一人の天才的なる新人の出現は十人の撮影所長の存在よりも意義深きものである...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...天才的な才能を持っているのかも知れない...
太宰治 「正義と微笑」
...どこかに天才的な直観の鋭さがあって大した野郎だと驚嘆していたが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...不完全ではあるが天才的なイデオロギー論を示すものとして...
戸坂潤 「読書法」
...天才的な教育者も...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その驚くべき天才的な智慧(ちえ)については案外知らないようである...
中島敦 「悟浄歎異」
...我儘(わがまま)で天才的な若いスコットランド人との結婚生活が始まった...
中島敦 「光と風と夢」
...早耳では天才的なガラッ八の八五郎を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...音曲もいける天才的な道樂指南番で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その代り人情風俗についての天才的な観察が各頁にあふれて...
服部之総 「空罎」
...常に新しい天才的な方法を使うので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...天才的な肖像画家の手で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...ほとんど天才的な着想によって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...かえってマルクスの思想における最も天才的なるものは...
三木清 「科学批判の課題」
...支那(しな)でもここでも源氏の君のようなすぐれた天才的な方には必ずある災厄なのだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...とりわけ弓馬には天才的なひらめきがあった...
吉川英治 「三国志」
...そのくせ、当代、和歌では、藤原範綱といえば、五指のうちに数えられるほど著名な人物であるし、また末弟(すえ)の宗業も、天才的な名筆で、早くから、写経生(しゃきょうせい)の試験には合格し、十七歳のころには、万葉集全巻を、たった十日で写したというので、後白河帝の御感(ぎょかん)にもあずかったほどな、秀才なのであった...
吉川英治 「親鸞」
...まるである天才的な作家が頭でこしらえたような人物が...
吉川英治 「随筆 新平家」
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