...実際において映画をおもしろくする効果からいえば一人の天才的なる新人の出現は十人の撮影所長の存在よりも意義深きものである...
伊丹万作 「雑文的雑文」
...今のところ軍部は天才的な言語学者であるが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...つまり科学的理論で活躍する天才的な(?)想像力も示唆力も...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そういう方法的な検証を経ない天才的な(?)イデーが物を云い出すと...
戸坂潤 「思想としての文学」
...あまり天才的なものではない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...しかもこの上なく天才的な方法で...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...その頃支那(シナ)からやって来た天才的な少年棋士のこと...
中島敦 「斗南先生」
...隨分人の羨やむ出世もできる筈のを天才的な腕が理智を虐(しひた)げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...天才的な飛躍で展開するのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それを天才的な象徴によって形象化することができたという点にある...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...ろう引きの黒布が天才的な彫刻家や建築家を引き立てるばかりだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...天才的な肖像画家の手で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...かえってマルクスの思想における最も天才的なるものは...
三木清 「科学批判の課題」
...」生が何であるかを、我々は感傷的な瞑想、天才的な、斷片的な直觀、若くは心理學的實驗によつて知るのではなく、却て歴史を通して知るのである...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...天才的な虚構(うそ)の名人であった事も周知の事実であったと言うのである...
夢野久作 「少女地獄」
...とりわけ弓馬には天才的なひらめきがあった...
吉川英治 「三国志」
...三ツ子の魂剛毅(ごうき)で天才的な少年武蔵は...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...その人の眼は生来自由に度を変更し得る天才的な活眼である...
和辻哲郎 「能面の様式」
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