...ところがまたこの絵でも北斎がその天才的な創作力に依ってあまりに新意を出し過ぎるものですから...
上村松園 「幼き頃の想い出」
...明智のような天才的なところはなかったけれど...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...天才的な手腕家といってもいいだろう...
太宰治 「パンドラの匣」
...みんなおれにはすばらしい天才的なものに思えた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...だから卓越した日本の天才的な労働者達は外国の労働者などよりもズット長い最少労働時間を約束しているのだ...
戸坂潤 「社会時評」
...今やこの到底普通の民族では忍び得ないような天才的な困難を忍んでいるのである...
戸坂潤 「社会時評」
...誠一もカヤノも天才的なところがない...
永井隆 「この子を残して」
...天才的な早耳でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...早耳では天才的なガラッ八の八五郎を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...隨分人の羨やむ出世もできる筈のを天才的な腕が理智を虐(しひた)げて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この天才的な文學者の本質にひそんでゐることを...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...実際ヘルンは――多くの天才的な詩人と同じように――本質的に子供らしい純情さと無邪気さを持った性格者だった...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...全ての天才的な作品にはどれほど必須であるように見えるとしても...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...ろう引きの黒布が天才的な彫刻家や建築家を引き立てるばかりだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「悪の帝王」
...僕はある天才的な役者を知っていましたがね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...素晴らしく天才的な外科医を愛するようになった...
宮本百合子 「アンネット」
...天才的なお方」なのです...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...一生を誤つてしまふことになつた天才的な人がいくらもゐる...
吉川英治 「折々の記」
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