...わが国の社会組織を解し得ない大馬鹿野郎だ」「つまりその精神を名前のうえにも現せばいいわけだが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...おまけに大馬鹿野郎だと罵つたところで...
薄田泣菫 「独楽園」
...もしお前たち大馬鹿野郎どもがみんなが頼りになるなら...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...今になって大馬鹿野郎めに己の面先(つらさき)で生意気な真似をさせておくと思うか? 手前たちだってやり方は心得てるんだ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...天晴れ上流の客あしらひをしてゐるつもりのケチくさい小利口の大馬鹿野郎どもに...
太宰治 「お伽草紙」
...大馬鹿野郎だ...
太宰治 「新ハムレット」
...この世の大馬鹿野郎である...
太宰治 「善蔵を思う」
...益満さんが、すっかり、何も、かも打明けて、南玉頼むぞ、庄吉やってくれと、この庄吉なんて、大馬鹿野郎あ、片手斬られてまでの働きでござんすよ」小太郎は、庄吉の右手を見て「何うして、斬られた...
直木三十五 「南国太平記」
...どうにも手の込んだ大馬鹿野郎・度しがたい大根役者だよ...
中島敦 「狼疾記」
...『京極三太郎の大馬鹿野郎...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...なか/\よく遊んださうで」「大箆棒と大馬鹿野郎と一人で兼ねて居るとして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自分に向つて「この大馬鹿野郎奴」と叫ぶのである...
萩原朔太郎 「流行歌曲について」
...(引ッ繰り返る、直ぐ起きあがるを、久太郎が馬の沓で打って倒す、又起きるを伊兵衛が蹴り倒す)久太郎 ちッとは懲りたか、この大馬鹿野郎...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...貴方は彼女達が来ると思いますか? クリストフの大馬鹿野郎め! 私が自分自身で行くべきだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...大馬鹿野郎奴」と私も怒鳴り返した...
牧野信一 「鎧の挿話」
...何だって顎を外すようなヘマな事をしたんです……エエッ……この大馬鹿野郎の...
夢野久作 「霊感!」
...大馬鹿野郎の大間抜け」と仰言(おっしゃ)ったのは……アレはイッタイ……」「アッハッハッハッ...
夢野久作 「霊感!」
...畜生ッ!』『大馬鹿野郎の頓馬野郎...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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