...かねての大願を成就したことでおぢやれば...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...これでもう大願成就(たいがんじょうじゅ)だ」という次第で...
海野十三 「地軸作戦」
...それで馬鹿者も大願成就...
大町桂月 「夜の高尾山」
...慾張り爺さんが一銭で大願成就を神様に押しつけるやうにさ!此宿も悪くないけれど...
種田山頭火 「行乞記」
...右海國兵談千部を仕立候て世に施し度事小子終身の大願にて御座候事一つ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...ようやく大願成就したのだ...
中勘助 「胆石」
...大願成就のために...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...父(とゝ)さんは百軒目の大願成就(たいぐわんじやうじゆ)の日だから錢形の親分の鼻をあかせるんだといつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――切られた奴の顔が見度いネ」「あれが千になると大願成就だとよ」「何んの願を掛けて居るんだろう」指さして笑うのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何しろ大願のあるからだ――今のところ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...畢生(ひっせい)の大願としている...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...何しろ大願を抱く身...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...六八(ろくはち)の大願...
柳宗悦 「民藝四十年」
...「いよいよ大願成就だ」と彼は云った...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...思いあたる矢にはきまったように「大願」という文字が彫りつけてあるのだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...筈巻(はずまき)の下にあたるところへ「大願」と二字を小さく彫りつけることだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...修養とは我を愛する者の我への大願だと私は思ふ...
吉川英治 「折々の記」
...濁海の救船(ぐせん)となって彼岸(ひがん)の大願へ棹(さお)さすために...
吉川英治 「親鸞」
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