...衆生濟度の大願はその儘で救濟の道を與へるものではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...私(わたくし)大願成就仕りましたような心持で...
泉鏡花 「婦系図」
...おまけに途中には渡船場さへあつた! 今や、大願成就である...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...右海國兵談千部を仕立候て世に施し度事小子終身の大願にて御座候事一つ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...「大願成就、大願成就」と、いいながら、お由羅の両手を、胸のところへ集めて、抱きかかえながら「お方」背を押して、叫んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...百軒を全部荒して一萬兩を盜むといふ大願を立てたのだとさへ傳へられた程です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――切られた奴の顏が見度いネ」「あれが千になると大願成就だとよ」「何んの願を掛けて居るんだらう」指さして笑ふのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これが昔から男の望みと言われた大願だったのです」千代之助は...
野村胡堂 「百唇の譜」
...私の為(た)めには第二の大願成就と云(い)わねばならぬ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...真実垂跡(すいじゃく)の神でおいでになるのでしたら慈悲そのものであなたはいらっしゃるはずですから」と源氏は言って多くの大願を立てた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今日一日が無事で過ぎますようにと大願を立てた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大願の一心と不敵な胆で総身を埋めてしまった...
吉川英治 「剣難女難」
...「かくまでに無念と思いつめている大願の試合をむざと打ち込んでしまうのは余りに不愍(ふびん)である...
吉川英治 「剣難女難」
...二度の大願に江戸を去った新九郎の本懐を心待ちにし合っていた...
吉川英治 「剣難女難」
...殺人をもって大願とせず...
吉川英治 「剣の四君子」
...けれど仏徒の大願というものは...
吉川英治 「親鸞」
...濁海の救船(ぐせん)となって彼岸(ひがん)の大願へ棹(さお)さすために...
吉川英治 「親鸞」
...よほど大願よな」「大願...
吉川英治 「親鸞」
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