...せつかく大陸的に出来上つた容貌の価値を損ずるようでいかにも惜しく思われた...
伊丹万作 「顔の美について」
...隨つて東京の近郊は、箱庭的の風景なくして、所謂大陸的也...
大町桂月 「東京の近郊」
...大陸的国民の天地開闢神話に...
高木敏雄 「比較神話学」
...何うしても大陸的だ...
田山録弥 「初冬の記事」
...多くの他の大陸的国土の同尺度のそれと見比べてみてもこの特徴は想像するに難くない...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...大陸的な気候の変化が激しかった...
徳永直 「冬枯れ」
...この大陸的合理主義の特色をなす...
戸坂潤 「思想としての文学」
...大陸的な風采の男は...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...明治の初めに北海道最初の開拓使永山将軍が将来の札幌を見越して大陸的に道路は広くし市街の区画割も思ひ切つて贅沢に定めたのださうだ...
野口雨情 「札幌時代の石川啄木」
...大陸的のヌーボーとが...
萩原朔太郎 「歳末に近き或る冬の日の日記」
...東北人たる福士君の大陸的悠長とは...
萩原朔太郎 「歳末に近き或る冬の日の日記」
...大陸的な豊饒(ほうぜう)な男の性質に打たれて...
林芙美子 「浮雲」
...どこか大陸的な骨っぽいところがあります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ここにおいてか初めて大陸的気風を養成することができる...
柳田国男 「雪国の春」
...満蒙等の大陸的工作に憂身(うきみ)を窶(やつ)して来た...
夢野久作 「近世快人伝」
...現今の青海省地方――いわゆる欧州と東洋との大陸的境界の脊梁(せきりょう)をなす大高原地帯――の西蔵(チベット)人種と蒙古民族との混合体よりなる一王国をさしていっていたものかと考えられる...
吉川英治 「三国志」
...ついに宋朝の天下を危うくするという大陸的構想の中国水滸伝(すいこでん)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...大陸的な夕空いちめんまさに灼奕(しゃくえき)と真っ赤に燃え映(は)えている頃だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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