...文天祥祠も、楊椒山(ようしょうざん)の故宅も、白雲観も、永楽大鐘も、(この大鐘は半ば土中に埋まり、事実上の共同便所に用いられつつあり...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...丁度鳴りはためいて居る大鐘に頭を突っ込んだ通りだ...
有島武郎 「かんかん虫」
...大鐘の銘の文句を讀んでると...
ルイ・ベルトラン Louis Bertrand 上田敏訳 「石工」
...大砲王(たいはうわう)(巨大な砲)と大鐘王(たいしようわう)(巨大な鐘...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...折から千貫の大鐘が鳴りはじめた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...館の大鐘の鳴り響いたことや...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...館の大鐘が鳴り響き...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...靄(もや)の中に隠れてる町から来る大鐘の音……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...やがて町の大鐘が音たかく鳴りわたりました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...道成寺の大鐘の下へかくされる...
中里介山 「大菩薩峠」
...高いところへ登って片足を撞木(しゅもく)にかけて逆さにぶらさがっているところ、裃(かみしも)を着て高足駄を穿いて、三宝(さんぽう)を積み重ねた上に立っている娘の頭から水が吹き出す、力持の女の便々(べんべん)たる腹の上で大の男が立臼(たちうす)を据えて餅を搗く、そんなような絵が幾枚も幾枚も並べられてある真中のところに、「所作事(しょさごと)、道成寺入相鐘(どうじょうじいりあいのかね)」――怪しげな勘亭流(かんていりゅう)、それを思い切って筆太に書いた下には、鱗(うろこ)の衣裳(いしょう)を振り乱した美しい姫、大鐘と撞木と、坊主が数十人、絵具が、ベトベトとして生(なま)な色...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょうど大鐘の中にでもいるようだ...
久生十蘭 「南部の鼻曲り」
...青銅の大鐘でも伏せたような奇異なかたちをしている...
久生十蘭 「ノア」
...がらんがらんと大鐘が鳴った...
本庄陸男 「石狩川」
...あまり大鐘にあらず...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...撞木(しゅもく)で大鐘を撞(つ)くように...
吉川英治 「黒田如水」
...大鐘の唸るが如き声でどなった...
吉川英治 「三国志」
...山門の大鐘も全山の衆徒へ...
吉川英治 「私本太平記」
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