...例の大部屋の側なる狹き一間につれゆき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...若者は多くオペラ館大部屋の俳優たちであつた...
心猿 「荷風翁の發句」
...と言っても大部屋だが...
高見順 「如何なる星の下に」
...住居(ぢうきよ)の大小は家族(かぞく)の多少に因る事勿論(もちろん)なれど塲合(ばあひ)に由つては一個(いつこ)の大部屋を設(もう)くる代りに數個(すうこ)の小部屋を作る事も有りしと思はる...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...寢るのは大部屋の一つ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...米友は大部屋から奥の方へソロソロと歩み出します...
中里介山 「大菩薩峠」
...市五郎の宅から大部屋の屋根の上を鼬(いたち)の走るように走って...
中里介山 「大菩薩峠」
...大部屋の兄いでげすと...
中里介山 「大菩薩峠」
...時代劇の大部屋ででもなければ見られない糸ダテというものを着て...
野村胡堂 「胡堂百話」
...錢形の親分さん」たつた一つしかない樂屋の大部屋に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この大部屋と廊下一つ隔てた向うに三畳の小間がつづく...
久生十蘭 「魔都」
...大部屋の小堀て奴が代役...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...三階の大部屋で九日のラヂオの読合せをする...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ひる終って川口に色々話さうと思ひ行ったが、不在なので、芝居を見たが、「凸凹ジャズ海軍」の中で、大部屋の村田が、チン/\といふ役の名を、「おチン/\は居らんか」と言ったのに呆れ、部屋へ帰りバリ/″\怒る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...大部屋は東宝劇団へ貸し...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...大部屋の家具類は古い様式...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...ボーイも中国人だから大部屋への遠慮もあると見え...
横光利一 「旅愁」
...久慈は中国人のいる大部屋の方を眺めながら...
横光利一 「旅愁」
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