...彼はこの町で大親分的存在だ...
...彼が大親分からの指示を待っている...
...大親分に挨拶しておかないと、失礼になる...
...彼女は大親分言葉で仲間たちと話している...
...大親分がいないとこの組は動けない...
...馬鹿にしねえ、大親分が居て、それから私(わっし)が居た土地だ...
泉鏡花 「婦系図」
...そして一流れ者の小忰であるAは、ここ数年の間、大泥棒、大親分として、ひそかに村人の、伝統的な英雄崇拝感といったようなものを満足せしめていたのである...
犬田卯 「沼畔小話集」
...それから支那へ渡ったんだそうだ」「テキヤはおおかた右翼だろう?」「テキヤはそうだが」「そのテキヤの大親分のところで...
高見順 「いやな感じ」
...ふところ手して傲然(がうぜん)とかまへてゐる大親分のやうにさへ見えたのであるが...
太宰治 「富嶽百景」
...何ういふ訳か土地の大親分の後妻となり...
徳田秋聲 「佗しい放浪の旅」
...大親分の昔を忍ばせるには充分です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次と長い間張り合つてゐる御用聞の大親分三輪の萬七は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...道灌山の前田組の大親分から大至急のお電話でございますと告げる...
久生十蘭 「魔都」
...先ほど総監室に現われた前田組の大親分...
久生十蘭 「魔都」
...吉田の大親分さんも来られるということだし...
火野葦平 「花と龍」
...大庭の大親分がいいふらすもんじゃけ...
火野葦平 「花と龍」
...命令が出ちょるにちがわんばい」「さあ? 吉田大親分がそこまではやるまいなあ...
火野葦平 「花と龍」
...吉田の大親分に当てつけた芝居を...
火野葦平 「花と龍」
...この町では昔から代議士の豊島大親分が居る間は...
火野葦平 「糞尿譚」
...公園のベッ甲屋の大親分を殺した中村直考といふのが三月九・十日観音へ出て呉れと言って来た...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...蛇の大親分たる善如竜王が憤って雨を降らさぬと風評したのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...大親分というのがふさわしい人...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...大親分はお前なんだろ」「とんでもない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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