...容易に痺(しび)れの切れないように大胡坐(おおあぐら)をかいてしまったのである...
芥川龍之介 「文章」
...大胡坐(おほあぐら)を掻(か)いて...
泉鏡太郎 「十六夜」
...のッしりと大胡坐(おおあぐら)でいたが...
泉鏡花 「海異記」
...「お父つぁんが今夜帰って来るというのかい? だってお父つぁんは大胡の友さんの寄合いに行ったんだろう? 明日でなければ帰れないじゃないか?」「だから阿母(おっか)さんが今考えているんだよ...
橘外男 「蒲団」
...ちよつとポストまで出かける、途上、野菜を買ふ、大茄子二つ五銭、大胡瓜一本五銭、大根は高くて買へなかつた、(一本二十銭といふ、)泰山木、その一枝を活ける、私は泰山木のやうな存在でありたいと希ふ、その葉、その花、何と男性的ではないか...
種田山頭火 「一草庵日記」
...大胡(おおご)小四郎隆義は在京の時吉水の禅室に参じて法然の教えをうけて念仏の信者となったが...
中里介山 「法然行伝」
...入口の二畳に大胡坐(おおあぐら)をかくと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見損ないやがったか」鉄は土間に大胡座(おおあぐら)をかいて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...縁側の上に大胡坐(おほあぐら)をかいて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大胡坐(あぐら)を掻(か)いてよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...行儀の惡い大胡坐(あぐら)の...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...石黒隊の須田という兵長が蚕棚の下段へ大胡坐をかいて大きな声で怒鳴っていた...
久生十蘭 「ノア」
...父と彼はいつの間にか火鉢を挟んで大胡座で...
牧野信一 「熱海へ」
...その踊りは知らないと見へて独りだけの大胡坐で...
牧野信一 「毒気」
...雨龍太郎は厚い褥(しとね)に大胡坐(おおあぐら)をかいて...
吉川英治 「剣難女難」
...大胡城は去年、上杉勢に攻め落されて、石垣と焼(や)け木杭(ぼっくい)しか残っていない...
吉川英治 「剣の四君子」
...ここには居合さなかった大胡(おおご)...
吉川英治 「私本太平記」
...上州(じょうしゅう)大胡(おおご)の城主上泉伊勢守(かみいずみいせのかみ)が甥(おい)で...
吉川英治 「新書太閤記」
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