...彼女は鞦韆の索を枝に結えなおして泣いた...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...遊動木に鞦韆(ぶらんこ)など他愛なく遊んでいるうちに...
徳田秋声 「縮図」
...天井からは幾つかの鞦韆(ブランコ)がブラ下り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...從ひて鞦韆だとて希臘人の發明だと斷言の出來ぬことは勿論である...
原勝郎 「鞦韆考」
...然し古代希臘に既に鞦韆のあつたことは慥かで...
原勝郎 「鞦韆考」
...ましてそれよりも更に東にある諸國に行はれた鞦韆の源流を一々希臘フリギアの昔まで遡らしめることは...
原勝郎 「鞦韆考」
...支那に於ける鞦韆は...
原勝郎 「鞦韆考」
...唐代には鞦韆を半仙戯とよびならした者とも見えるのみならず...
原勝郎 「鞦韆考」
...主として鞦韆の枝を弄んだ者は男子ではない...
原勝郎 「鞦韆考」
...鞦韆の背景を描き出した詩には、周復俊の芳草萋時花壓谷、高臺望處柳彌川といふ句、元の薩都刺の寒梅零落春雪灑と云ひ澹黄楊柳未成陰、と云ひ又畫樓深處迎春歸、鞦韆影裏紅杏肥、濛濛花氣濕人面、東風吹冷輕羅衣などといふ句、それに王問の東風桃李鬪芳辰、城邊陌上啼鶯新といふ句もある...
原勝郎 「鞦韆考」
...面白いことには鞦韆の戯が日中のみならず夜にも行はれたことである...
原勝郎 「鞦韆考」
...高無際の鞦韆賦に叢嬌亂立以推進...
原勝郎 「鞦韆考」
...之に反し宋代の詩人が鞦韆を詠ずると...
原勝郎 「鞦韆考」
...倭名抄に斯く收録したものか又は鞦韆の譯名としてゆさはりの語が出來たものか其邊は明かでない...
原勝郎 「鞦韆考」
...久しい間鞦韆に關する文献が我國に缺けて居る...
原勝郎 「鞦韆考」
...鞦韆の綵繩が世界を一卷きすることになるかも知れぬ...
原勝郎 「鞦韆考」
...鞅(オウ)(胸ノ綱)鞦(シュウ)(尾ノ綱)備ワリ...
吉川英治 「三国志」
...快よい鞦韆(ブランコ)の鼓動!あっ...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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