...大胆に自分の小心を認め...
有島武郎 「小さき者へ」
...我々は今最も厳密に、大胆に、自由に「今日」を研究して、そこに我々自身にとっての「明日」の必要を発見しなければならぬ...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...梁を動かす下にでもびつこになるのもかまはずに大胆にすべり込んで行く位だ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...露見(ろけん)か?「おウ……」僕は大胆にも作り声をして返事をした...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...大胆にもそこに陳列してあった九万円の金塊を奪って逃げたという金塊強奪事件(きんかいごうだつじけん)である...
海野十三 「疑問の金塊」
...ちっぽけな船のくせに、大胆にも、遠洋航路の大汽船と同じコースを通っているのだ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...まだ将来にむかって大胆に進むことのできないものどもに説き聞かしてくれ...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...読者の精神を爽快にし健康にし高貴にし大胆にするような小説...
高見順 「如何なる星の下に」
...悪びれず、大胆に言う人を、私は好きです...
太宰治 「新ハムレット」
...人々は空に上る花火に気を取られてゐるのを好い事に後から大胆に花子を抱きしめて頬ずりをした...
永井荷風 「来訪者」
...それがどんなことになるかも知らずに大胆に前進している...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「わたしが大胆にあなたの足もとへ投げた花束の代りに...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...わたしはあんなに大胆に語りはしないであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「大胆に! 敏捷に! そして細心に!」というのが良人の...
矢田津世子 「茶粥の記」
...そのためにやや大胆に過ぎた場処の選択をする者と...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...その時の妾はもう大胆にも何にも仕様(しよう)のない位ヘトヘトに疲れていたんですもの...
夢野久作 「支那米の袋」
...先ごろ、また小牧の対峙中(たいじちゅう)、かれは大胆にも、秀吉方の田中砦(たなかとりで)と二重堀の附近まで入りこんで、白馬に乗った敵将一名を、部下六人で生捕りにし、重大な敵の機密を、家康のものとしたりして、家康も、しかと覚えている若者だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...鍬は次第に大胆に振りつづけられた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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