...彼は極めて大胆にして...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...二人は、突撃隊よりも一足先にこの山中にまぎれこみ、大胆にも、今こうして火星兵のいるまん中を、のっしのっしと歩いているのだった...
海野十三 「火星兵団」
...彼はよく名探偵が大胆にも賊の棲家(すみか)に忍びこむところを小説に書いたことがあったけれど...
海野十三 「軍用鼠」
...おまきさんは大胆に沈着に自分の役割を果たしました...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...酔って大胆になっているからでもありましたが...
太宰治 「人間失格」
...『朝日』よりも遙かに卒直大胆に振舞っているというわけだから...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...彼らの祈祷は大胆にも議論の提出であり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私は大胆に、宮中の大粛正をおこなった...
蜷川新 「私の歩んだ道」
...私もいくらか大胆になります...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...大胆に草地を歩く様子から習慣かと思われる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ホールを大胆に横切りざま...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...その大胆に決然とした反対を...
本庄陸男 「石狩川」
...大胆にも悠々と落着き払つて三態の悪魔の姿体を示したので地上より遥かに見あげる者の眼には...
牧野信一 「痴酔記」
...やる位ならこの位勢よく大胆にやらねばだめである...
牧野富太郎 「植物記」
...大胆に殆ど冷却しきった顔附で...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...次第に大胆になっていろんな不良性を発揮する...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...それだけは大胆にすぎ私は口へ出すのをさしひかえた...
横光利一 「夜の靴」
...大胆に破調を加えたあの力強い統一は...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索