...今度は大胆にも昼日中(ひるひなか)家を外(そと)にしたことであった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...ちっぽけな船のくせに、大胆にも、遠洋航路の大汽船と同じコースを通っているのだ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...少したつと私はずいぶん大胆になり出して...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...足を男みたいに大胆に開いて...
高見順 「いやな感じ」
...私は彼らのやうに大胆にはし得ずにすこしはなれてぼんやりと絵を眺めてゐた...
中勘助 「銀の匙」
...ヴェルハーレン等によって大胆にされ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...私は大胆にもその事まで此処へ取りいれました...
長谷川時雨 「大塚楠緒子」
...もうそろそろ彼はお調子に乗って大胆になり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「わたしが大胆にあなたの足もとへ投げた花束の代りに...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...なんの遠慮もなしに大胆に振舞った...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...満装填(そうてん)のウィンチェスター銃をつかみ、家の扉を開いて、大胆に外に出た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...大胆にメアリが歩道を進んだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...哀しいとか、佗しいなどゝいふことはわたしは文字を誌すにも控たいやうな言葉なのであるが、その時はそんな大きな声でまぢまぢと云ひ放つても、余外な神経も現れず、おそらく傍人の眼には滑稽に見えたであらうほど、大胆に哀しく、わたしはまつたくのしらふの眼で凝つと空を見あげてゐた...
牧野信一 「痩身記」
...大胆に権力と対決してゆくというだけの単純なことではありません...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...グレシアの岸に大胆に立っていたあいつに己の心の目に写った事を云って聞せた...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...やや大胆に過ぎたる今の私の仮定...
柳田国男 「海上の道」
...しかもそれをすらなお大胆に失すと考えるまでに...
柳田国男 「雪国の春」
...それだけは大胆にすぎ私は口へ出すのをさしひかえた...
横光利一 「夜の靴」
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