...最も奇峭雄偉を極むる大箱崎に出づるなり...
大町桂月 「金華山」
...壯觀、大箱崎に讓らず...
大町桂月 「金華山」
...大箱とて、左右の石柱の絶壁、相距ること、ほぼ一町ばかりとなれる処に至り、釣り得たる「やまべ」を下物として、上戸は飲み、下戸は食す...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...大箱の長さは二十町...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...そこで催眠剤(さいみんざい)の大箱を一個買い...
太宰治 「姥捨」
...大箱を二つ求めた...
太宰治 「姥捨」
...大箱の岬といふ札の立つた所へ出た...
長塚節 「鉛筆日抄」
...大箱の岬を覗くものは馬鹿だといふのだと道者がいつた...
長塚節 「鉛筆日抄」
...余は一朝暴風が此平靜な海を吹き亂して雲と相接して居る水平線の先の先から煽り立てゝ來る激浪が此の大箱の懸崖に吼えたけびてしぶきのとばしりが此の青芝へ氷雨の如く打ちかゝる時に牡鹿が角を振り立てゝ此岬に突つ立つ所を想像して見た...
長塚節 「鉛筆日抄」
...屑金物を入れた大箱の下敷になつて死んだんですぜ」「手前は見なかつたのか」「見ようと思つたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...石垣の奥に埋めた大箱の中に投り込んだのは悧口だな」平次は近江屋半兵衛の細工の巧妙さに舌を巻いております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...マッチの大箱に軸が何本這入っているか...
原民喜 「忘れがたみ」
...正月用のデコレーション・ケーキ大箱とチョコレート貰ひ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...我々は一つの長方形の木製の大箱をすっかり掘り出したのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...明日立つナースチャが隣室からの光りで戸口のところだけ明るい台所で、大箱の蓋を開け、荷ごしらえをしている...
「赤い貨車」
...ソフィヤ村の伯母の家でナースチャの寝床は大箱の上だった...
「赤い貨車」
...長持のやうな大箱を壁の傍に押し遣つて...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...プツゼル婆あさんは椅子を寝台になつてゐる大箱の傍へずらせた...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
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