...臥床(ふしど)の用をもなしたる大箱と...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...海賊の残していった金貨の大箱が五つも六つもあるようす……時価になおすと...
海野十三 「恐竜島」
...一番出口に近いところにすっかり納(おさま)ったビールの大箱が現われるのだった...
海野十三 「地獄街道」
...きれいなチョコレートの大箱が出てきた...
江戸川乱歩 「影男」
...最も奇峭雄偉を極むる大箱崎に出づるなり...
大町桂月 「金華山」
...大箱よりは、稍小なれども、溪流落ちて巖角に碎けて霧となり、日光に映じて虹を現はす...
大町桂月 「金華山」
...壯觀、大箱崎に讓らず...
大町桂月 「金華山」
...そこで催眠剤(さいみんざい)の大箱を一個買い...
太宰治 「姥捨」
...そこの店先にては忙(いそが)わしくラムネ瓶(びん)を大箱に詰め込み...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...大箱の岬を覗くものは馬鹿だといふのだと道者がいつた...
長塚節 「鉛筆日抄」
...屑金物を入れた大箱の下敷になって死んだんですぜ」「手前(てめえ)は見なかったのか」「見ようと思ったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...屑金物を入れた大箱の下敷になつて死んだんですぜ」「手前は見なかつたのか」「見ようと思つたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...篤(とく)と御被見下さるよう」恭(うやうや)しく取り出した大箱...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そこに新筵(あらむしろ)を敷いて雪をつめた桐の大箱をおさめる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...明日立つナースチャが隣室からの光りで戸口のところだけ明るい台所で、大箱の蓋を開け、荷ごしらえをしている...
「赤い貨車」
...利安等は兩夫人を大箱に入れて...
森鴎外 「栗山大膳」
...そら出来たよと立派な桐の大箱から取り出されたは...
山本笑月 「明治世相百話」
...当時桐の大箱へ眼鏡(レンズ)をはめ込み西洋風景のクローム画を入れて「万国のぞき眼鏡」と称し...
山本笑月 「明治世相百話」
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