...イフヒムと云うのはコンスタンチノープルから輸入する巻煙草の大箱を積み重ねた蔭に他の労働者から少し離れて...
有島武郎 「かんかん虫」
...臥床(ふしど)の用をもなしたる大箱と...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...一番出口に近いところにすっかり納(おさま)ったビールの大箱が現われるのだった...
海野十三 「地獄街道」
...最も奇峭雄偉を極むる大箱崎に出づるなり...
大町桂月 「金華山」
...大箱よりは、稍小なれども、溪流落ちて巖角に碎けて霧となり、日光に映じて虹を現はす...
大町桂月 「金華山」
...大箱とて、左右の石柱の絶壁、相距ること、ほぼ一町ばかりとなれる処に至り、釣り得たる「やまべ」を下物として、上戸は飲み、下戸は食す...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...大箱の長さは二十町...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...そこで催眠剤(さいみんざい)の大箱を一個買い...
太宰治 「姥捨」
...そこの店先にては忙(いそが)わしくラムネ瓶(びん)を大箱に詰め込み...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...大箱の岬といふ札の立つた所へ出た...
長塚節 「鉛筆日抄」
...屑金物を入れた大箱の下敷になって死んだんですぜ」「手前(てめえ)は見なかったのか」「見ようと思ったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...屑金物を入れた大箱の下敷になつて死んだんですぜ」「手前は見なかつたのか」「見ようと思つたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...篤(とく)と御被見下さるよう」恭(うやうや)しく取り出した大箱...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私の名付日にはあの人から大箱のチョコレートを贈ってもらいました...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...カルピス大箱を一個貰ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...正月用のデコレーション・ケーキ大箱とチョコレート貰ひ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...利安等は兩夫人を大箱に入れて...
森鴎外 「栗山大膳」
...どんなにか堆(うずたか)く、大箱、小箱、嚢などを積み上げて、11165急いで持って来るだろう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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