...今は恰(あたか)も大磐石(だいばんじやく)を負ひないてゐるかと疑はれた...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...この後見の大磐石に...
泉鏡花 「歌行燈」
...我らはすなわち大磐石の上に立って安らかなのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...ウカの山の山本に大磐石(だいばんじやく)の上に宮柱を太く立て...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...大磐石に柱を太く立て大空に棟木(むなぎ)を高くあげてお作り下さるならば...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...足あり、大磐石の如し...
高浜虚子 「子規居士と余」
...大磐石の如く落着いた脚は非常の苦痛を感ぜねばならぬ...
高浜虚子 「子規居士と余」
...けれど大磐石(だいばんじやく)の如く腰を据(す)ゑた儘...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...もう大磐石(だいばんじゃく)で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...大磐石でもふまえたような気でいるんだ……が...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...大磐石にでも押えつけられたようで...
豊島与志雄 「古井戸」
...実際は幕権大磐石時代に淵源する水戸学の尊王と徳川家祖法の鎖国とが...
服部之総 「尊攘戦略史」
...資本主義の大磐石の下に永久に喘がねばならぬであらうか...
葉山嘉樹 「工場の窓より」
...大磐石(だいばんじゃく)の如く落着いた脚は非常の苦痛を感ぜねばならぬ...
正岡子規 「九月十四日の朝」
...山の頂から崩れ落つる大磐石の...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...作左衛門は大磐石に立ちはだかって更に云った...
吉川英治 「剣難女難」
...彼はなお大磐石(だいばんじゃく)をすえているここちをもって...
吉川英治 「三国志」
...大磐石(だいばんじゃく)のうえに車座となり...
吉川英治 「源頼朝」
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