...歸りは、奧の院の方へは下らずして、大矢筈にいたる...
大町桂月 「妙義山の五日」
...それをひねくり廻している矢先へ通りかかったのが保険会社社長で葬儀社長で動物愛護会長で頭が禿(は)げて口髯(くちひげ)が黒くて某文士に似ている池田庸平事大矢市次郎君である...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...大矢野(おおやの)島と千束(せんぞく)島(この島は天草の乱の策源地といわれている)の間をぬけ...
長谷健 「天草の春」
...大矢という漁師の娘だった...
久生十蘭 「あなたも私も」
...大矢シヅが言った...
久生十蘭 「あなたも私も」
...いらっしゃい」大矢シヅが...
久生十蘭 「あなたも私も」
...お役所勤めをするようなことを言っていたけど」お役所勤め? 大矢シヅがどうしてそんなことを知っているのか...
久生十蘭 「あなたも私も」
...受領者の大矢少尉の監視付で桟橋へあげられた...
久生十蘭 「ノア」
...山内は大矢少尉の二中隊へ編入され...
久生十蘭 「ノア」
...貨物廠の連中が持ちこんできた手土産は石黒大尉に珍重されたふうだったが、そのうえどれもみな当りのいいお世辞者ばかりなのでひどく気に入られ、八月の末、定期交代という名目で、中田大尉、岡中尉、榊原少尉、大矢少尉、佐藤主計少尉、古屋軍医補などの将校は涸沢のバラックへ移り、貨物廠組の阪本中尉、高桑中尉、森下少尉、大迫少尉ほか三人が丘の上の将校宿舎へ移ってきた...
久生十蘭 「ノア」
...そこにあった大矢少尉の軍刀を抜きとり...
久生十蘭 「ノア」
...紫地に大矢羽根絣の長袖を着て...
牧野信一 「繰舟で往く家」
...鮓を圧す石上(せきじょう)に詩を題すべく緑子の頭巾眉(ま)深きいとほしみ大矢数弓師親子も参りたる時鳥(ほととぎす)歌よむ遊女聞ゆなる麻刈れと夕日此頃斜(ななめ)なる「たり」「なり」と言はずして「たる」「なる」と言ふが如き...
正岡子規 「俳人蕪村」
...清蔵の子が大矢清兵衛(おおやせいべえ)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...新寺町新割町には大矢場(おおやば)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...大矢尋三郎(じんざぶろう)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...大矢狭間(おおやざま)を開き...
吉川英治 「新書太閤記」
...大矢野に三人...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索