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伊良子清白 「孔雀船」
...(――おそろしい大渦巻にすいこまれて――そうだ...
海野十三 「太平洋魔城」
...わが身がぐるぐる大渦巻(おおうずまき)の底にまき込まれるような気持で...
太宰治 「新釈諸国噺」
...水源の濁り水は大渦小渦を巻きながらそろそろふくれあがって六本の支流を合せてたちまち太り...
太宰治 「ロマネスク」
...その日の夕暮れ頃であったろうか?六 翠緑の陸地「おうい! 渦巻だぞう! 渦巻だぞう! みんな出て見ろ! 大渦巻だぞう!」という叫びがどこからともなく船室へ伝わってきた...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...どこかこの近所に大渦巻があるに違いないのであった...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...これだけの大渦巻になりますとその持っている求心力――つまり艦でも物体でもあらゆる物を吸い込む力も大きいが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...この大渦巻の前へ出ては蠅(はえ)の一匹と申し上げたいが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...しかもその十万噸の大艦がこの大渦に巻かれて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...潮流は、四方から、急流をなして、あの大渦巻に、吸寄せられているさまは、見事なものですな……」人々の驚愕(きょうがく)、悲鳴をよそに、二人の科学者は、泰然として、世にも不思議な海洋中の大渦巻に見惚(みと)れている...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...あの大渦巻に捲き込まれていたのです...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...八間(けん)ほどの漏斗(じょうご)形の大渦巻が出来ます...
寺田寅彦 「瀬戸内海の潮と潮流」
...――シルラと渦巻(訳者註――イタリーのメッシナ海峡にはシルラと称する六頭の怪物と大渦巻とありて...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...しばし征清(せいしん)戦争の大渦に巻き込まれつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...全体は全体において一とならんとする大渦小渦鳴戸(なると)のそれも啻(ただ)ならぬ波瀾の最中(さなか)に我らは立っているのである...
徳冨蘆花 「謀叛論(草稿)」
...「これが大渦の原因だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...汽車は間もなく噂の大渦を横切つて小田原へ達し...
牧野信一 「熱海線私語」
...当時の政治的文学的混乱の大渦巻をリアルな背景として見て...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
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