...大淀の流れに影を映すわれらの都大大阪...
安西冬衛 「大大阪のれいめい」
...大淀の水の流に泛んだをりのことだつた...
薄田泣菫 「独楽園」
...それにまた情趣に乏しい隅田川などとはちがってあしたにゆうべに男山の翠巒(すいらん)が影をひたしそのあいだを上(のぼ)り下(くだ)りの船がゆきかう大淀(おおよど)の風物はどんなにか院のみごころをなぐさめ御ざしきの興を添えたであろう...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...まことに大淀の水を左右にひかえてあしのあいだから眺める月はまたかくべつでござりますなと吸いがらを根つけの上におとしてあたらしくつめた煙草へその火を移しながら...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...お昼すぎまで大淀――大淀川を東に渡つたところの市街地――を行乞してから...
種田山頭火 「行乞記」
...大淀の丘に登つて宮崎平原を見おろす...
種田山頭火 「行乞記」
...けふは大淀駅近くの...
種田山頭火 「行乞記」
...山下から高岡までの三里は自動車の埃と大淀川水電の工事の響とでうるさかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...宮崎は町としては新開地だが大淀川の平遠な風景が余程それに趣を添へてゐる...
田山録弥 「町」
...明くれば大淀川のほとりをふ朝まだき涼しくわたる橋の上に霧島低く沈みたり見ゆ三十一日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...一つには大淀川の流れが町の中央を貫いているからである...
中村地平 「宮崎の町」
...大淀川は霧島山の山麓に源を発し黄濁した体で日向の平原をうねりくねり...
中村地平 「宮崎の町」
...どうせ大淀を通るなら...
宮本百合子 「九州の東海岸」
...大淀駅から青島行自動車に乗った...
宮本百合子 「九州の東海岸」
...また大淀まで、今度は軽便鉄道で戻るのだが、道々、私共は本当に見渡す限り快闊な日向の風好を愛した...
宮本百合子 「九州の東海岸」
...「卜居択其勝、相送宮水、大淀松陰雨、霑衣分手遅」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...さっき別れてきた大淀の流れも...
吉川英治 「私本太平記」
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