...そして一流れ者の小忰であるAは、ここ数年の間、大泥棒、大親分として、ひそかに村人の、伝統的な英雄崇拝感といったようなものを満足せしめていたのである...
犬田卯 「沼畔小話集」
...いまに大泥棒になってしまうぞ」主膳は真顔で言いましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...半歳前に江戸中を荒らした三人組の大泥棒...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――笹屋の源助は三人組大泥棒の首領房吉の變名だつた事は言ふ迄もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――私は世にも恐ろしい者につけ廻されております」「――とおっしゃると?」「あの姿のない大泥棒...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...関わるほどの大事だとすると――」「出羽屋が昔大泥棒か人殺しだったとしたら」「そんな事があるものか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小判で三千両盗んだ大泥棒があったそうで――」「少し古いな」「外(ほか)には心当りがないそうですよ」「玉屋の主人は幾つだろう」「五十幾つでしょう」「支配人の庄八は六十近いな」「…………」「死んだ甚助はまだ赤ん坊だったはずだし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あれが大泥棒とは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この春処刑になった大泥棒の矢の根五郎吉が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ツイ近所の伊勢屋幸右衞門に押入つた大泥棒熊井熊五郎の召捕に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飛んでもないことを申します――あれは大泥棒の人殺しだと申しても聽きやしません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妙なことから十年前の大泥棒が捕まつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大泥棒風雲源左衞門の忘れ形見であつたのぢや」「あツ」誰やらが思はず驚きの聲を揚げました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「親分の前だが、あれはもう大變な人ですよ」「といふと」「嘘つきで、猫つ冠(かぶ)りで、大泥棒で、人殺しで」殺された内儀の妹、――お清には叔母に當る筈のお山は、姉が死ぬともう、齒に衣(きぬ)を着せずに斯んな事をツケ/\言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...翼の生えている大泥棒を追っかけたんですから...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...この磊落(らいらく)な大泥棒は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...長二郎の――今自来也と呼ばれた大泥棒のかせぎより...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...鼠小僧の仕業(しわざ)かも知れませんぜ」「鼠小僧というのは」「江戸を荒した大泥棒で...
吉川英治 「治郎吉格子」
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