...いつか機嫌(きげん)を直した治修(はるなが)は大様(おおよう)に何度も頷(うなず)いて見せた...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...大様(おほやう)の顔だちの少女である...
芥川龍之介 「点心」
...大様に膝を進めると...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...大様(おほやう)に客を迎へてゐた...
芥川龍之介 「舞踏会」
...大名華族の大様さを失った鷲尾侯は...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...大様(おおよう)に構えていて...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...さみしい秋の黄色い葉はひろい大様(おほやう)な胸にねむる...
大手拓次 「藍色の蟇」
...男だけに大様(おおよう)だとも感心されるのであった...
徳田秋声 「爛」
...大様な微笑がその口辺に漂っていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...大公爵が大様(おおよう)な無頓着(むとんじゃく)さで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人生に対して大様の態度を執らしめ...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...今でも人気が大様(おおよう)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...お角さんが大様(おおよう)に乗込んで来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...大様なふうではあるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...ポチは大様(おおよう)だから...
二葉亭四迷 「平凡」
...それは大様(おおよう)にすこしゆれながら...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...男の心は女より浅く大様(おおよう)だと論じある...
南方熊楠 「十二支考」
...大様な額から、何とも云われぬ微妙な曲線で頬は、はるかにふくらんで、肩に乗るほどに育って居る...
宮本百合子 「暁光」
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