...大枚をはたく:高価な物品を買うこと...
...大枚を払う:お金を大量に支払うこと...
...大枚を揮わす:お金を大量に使うこと...
...大枚をはたいて旅行に行く:高額な旅行費用をかける...
...大枚をはたいて新車を買う:高い車の購入に多額のお金を費やす...
...値段は大枚二円...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...百足二銭四厘という大枚の工賃で...
大杉栄 「獄中消息」
...大枚の金が要る事だし...
薄田泣菫 「贋物」
...僕は大枚一銭五厘のハガキ代を原則として...
辰野九紫 「青バスの女」
...かきの代金に大枚十ルーブルをはらうのを...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かき」
...さては両人共崖に墜(お)ち候が勿怪(もっけ)の仕合(しあわせ)にて、手疵(きず)も負はず立去り候もの歟(か)など思ひながら、ふと足元を見候に、草の上に平打(ひらうち)の銀簪(ぎんかんざし)一本落ちをり候は、申すまでもなくかの娘御の物なるべくと、何心なく拾取(ひろいと)り、そのまゝ一歩二歩、歩み出し候処、またもや落ちたるもの有之候故(ゆえ)、これも取上げ候に革の財布にて、大分目方も有之候故、中を改め候処、大枚の小判、数ふれば正しく百両ほども有之候...
永井荷風 「榎物語」
...その節の土産(みやげ)として大枚(だいまい)金一円貰(もら)ったことがある...
新渡戸稲造 「自警録」
...質屋へは、大枚十九円也...
野村胡堂 「胡堂百話」
...大枚の仕度金を持つて參つたのぢや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...幽霊に居直ってどこからどう持ちださせたものやら大枚百両持ってこさせ...
正岡容 「我が圓朝研究」
...なんのために五十両という大枚な金を仲次郎に遣(や)ったのか...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...大枚なる金子を騙取(へんしゅ)せりというが確(しか)と相違ないか」「これは異なることを仰せられまする...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...適当の大きさの品はあったが価格が大枚六百円...
山本笑月 「明治世相百話」
...喰う米も無い(当時一升十銭時代)貧窮のただ中に大枚二円五十銭の小遣(催能の都度に祖父が費消する定額)を渫(さら)って弟子の駈り出しに出かけたので...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...大枚の金子(きんす)を病身の兄御にことづけた……という事が又...
夢野久作 「斬られたさに」
...二百金の大枚を御返却することは出来ぬし...
吉川英治 「醤油仏」
...大枚の金策をして来ようなどとは...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...大枚の金をわっしに持たせておくんだからな」「ばかをいえ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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