...」「大有り...
泉鏡花 「婦系図」
...思い思いの異装に趣向を凝らして開闢以来の大有頂天(だいうちょうてん)を極めた...
内田魯庵 「四十年前」
...「船乗りだったろうの方は反応大有りさ...
海野十三 「断層顔」
...そこんとこに……」「うン大有りだ...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...一大有力なる理由とも相成申可候に付...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「御用は大有りだ...
土田耕平 「狐の渡」
...当時の無任所公使たる都筑馨六氏は自ら内閣の最大有力者なる某伯を訪ふて政党内閣の攻撃を試み...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...大有の初九の象傳...
内藤湖南 「易疑」
...大有りでさあ」「お前に……あの試合が?」「何も言わねえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...金公に恵んでやるような度胸の奴は一人もありません」「ところが大有りなんですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...「田辺なんてところに、何かいいものがあるのかい」「有るとも、大有りさ、一休和尚の寺がある」「一休! 一休と聞いちゃ、聞きのがせねえよ」と道庵が、いささかはずみました...
中里介山 「大菩薩峠」
...大有り名古屋のもっと先なんでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...また盛大有力なりといわざるべからず...
福沢諭吉 「学者安心論」
...最大有力の御用向きかまたは用向きなるものに逢えば...
福沢諭吉 「教育の事」
...これ田地に大有害の虫(ちゅうさい)を招致する所以(ゆえん)なるを思わず...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...霞亭は文台の平生を叙して、「受学赤松滄洲翁、蚤歳継先人之志、潜心長沙氏之書、日夜研究、手不釈巻、三十年如一日矣、終大有所発揮、為之註釈、家刻傷寒論是也」と云ひ、凹巷は「聞先生終身坎※、数十年所読、唯一部傷寒論、其所発明、註成六巻、既梓行世」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...幕府大有恩賜云」と註し...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...……何も俺に意趣(いしゅ)も恨みもあるめえに』『所が、大有りだ...
吉川英治 「魚紋」
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