...大手をふって一人で通ってゆく画だ...
有島武郎 「ドモ又の死」
...のんきに大手をふって歩けなくなった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...そのなかに世界の公敵が大手をふって闊歩するのを見おとしてはならない...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...気にかかる!いまわしい疑(うたが)いニーナは現場から大手をふって...
海野十三 「爆薬の花籠」
...ぼくは公然堂々(こうぜんどうどう)と大手をふってこの大役にとびこんだわけではなかったのである...
海野十三 「もくねじ」
...幽霊が今どきこの世の中を大手をふって歩きまわるなんてことを本気になって都民が信ずるようになっては困るからなあ」「それはそうですな...
海野十三 「四次元漂流」
...大手をふって門を出ていったというわけです...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...大手をふって逃げだせるんだ...
江戸川乱歩 「大金塊」
...番人の前を大手をふって通りすぎようという...
江戸川乱歩 「大金塊」
...大手をふって紙面にのさばっている頃なので...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...弟は新調の衣裳にくるまって公爵顔をしながら大手をふって乗込んで来たのが運のつきでついにシシリヤ人の剣に倒れたんじゃ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...もしそうだとすると長い間封じ込められていた化け物どももこれから公然と大手をふって歩ける事になるのであるが...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...嚏をしても赤面した小胆の彼を真昼中生れたまゝの赤裸になって堂々と大手をふって濶歩する自然男アダムにしてのけたは...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...千代田城へ大手をふってのりこみ...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...……旦那面をして大手をふって歩いて行けばよいではないか」「いえ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...大手をふって盗みをはたらいているのだ――それなのに止めようとするものがない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...彼等はほかの市民が揚々と大手をふってあるく中に...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...白昼大手をふって通る彼の姿を...
吉川英治 「剣難女難」
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