...昨夜(ゆうべ)大戸神灘(おおとかみなだ)の沖合に落ちた大火柱(おおひばしら)といい...
海野十三 「地球盗難」
...この本館の玄関の大戸は...
海野十三 「千早館の迷路」
...大戸村に鉄の人魚があらわれてから十日ほどのちのことでした...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...今夜は入口の大戸が開け放たれ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...大戸の中を覗(のぞ)き込むようにしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...大戸を押し開いて...
中里介山 「大菩薩峠」
...廊下の行き止りに樫(かし)の一枚板の塗喰(しつくひ)の大戸で鎖した上...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...蔵ン中へ叩(たた)きこんで大戸を閉めちゃったら...
長谷川時雨 「西川小りん」
...灯(とも)し火がつけば下の方だけの大戸が下りて...
長谷川時雨 「鬼眼鏡と鉄屑ぶとり」
...――夜の八時にはもう大戸を閉めてしまって...
林芙美子 「新版 放浪記」
...大戸片里と露月庵に歓娯する事緑蔭にほの白く匂う空木(うつぎ)の花もすでに朽ち...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...わしは根岸に住居いたして当時浪々の大戸主水(もんど)...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...そこでむしゃくしゃ腹にどてらを羽織って出て大戸をあけるなり「今頃になって誰だ」と怒鳴った...
森於菟 「屍体異変」
...閉めた店の大戸に貼(は)った「売り家」の字などが眼につかないことはなかった...
山本周五郎 「さぶ」
...店屋は慌てて大戸を閉めるのであった...
山本周五郎 「ひとごろし」
...それはお札のために盛りあがるくらい分厚くなっているその大戸に...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...続いて小僧は表の大戸を音高く引き降ろした...
横光利一 「上海」
...まだ大通りに一軒の大戸も開け放たれていなかったが...
吉川英治 「大岡越前」
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