...その仔鼠は大慌てに慌てて...
海野十三 「軍用鼠」
...そやったら早(はよ)せんならんいうて大慌てに慌てて二人がかりで着せましたもんの...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...どう見ても悪たれが大慌てで問題を写していて鉛筆が折れたがため...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...そのさなかにあなたが戻ってきたため大慌てで逃げ出した――大慌てで...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...道中、渋皮のむけた飯盛がいると、ついその翌朝寝過ごして、殿様はとうにお立ちになってしまったと聞いて、大慌てに慌てて、あとを追いかけるけれども、三日も追いつけぬことのあるのは珍しくない...
中里介山 「大菩薩峠」
...下手から千鳥が大慌ての様子で登場...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...おそらくマーシも逃げるのに大慌てだったので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...顔の表情から大慌てのようでした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...大慌てに搜しても見えない...
正宗白鳥 「素材」
...長い頬髯(ほおひげ)を生した村医の神林先生や二三人の農夫と一緒に大慌てに慌てて走り上って来たが...
夢野久作 「巡査辞職」
...『駄目だ』と見て、今度は、作事場にいいつけて、大慌てに、杉板数枚を削らせる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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