...けれども彼等の東洋的芸術に――たとへば大愚良寛の書に新らしい美しさを発見するのはいつであらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...神か大愚かというような清浄な生活だった...
海野十三 「仲々死なぬ彼奴」
...大愚作なのだろうが...
太宰治 「弱者の糧」
...己(おの)れ只(ただ)一人智(かしこ)からんと欲するは大愚のみ...
太宰治 「正義と微笑」
...相手を見くびった不敵な大愚とでも云うべきものが目立つのは...
豊島与志雄 「文学以前」
...先駆者でありまた大愚であって...
豊島与志雄 「文学への実感について」
...わしが若し人身を受けたならば大愚癡の身となって...
中里介山 「法然行伝」
...大愚といふ和尚は支那にも日本にも居る...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...いやはや呆れた、大愚作...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...一大努力を以て一大愚論を吐く...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「――大賢の反対ッていうと大愚ですわね...
山本周五郎 「思い違い物語」
...先哲のいわく……」そのあと大賢は大愚に似たりとか...
山本周五郎 「百足ちがい」
...また、当時の名僧大愚、一糸、雲居などとも交わりふかく、戦国中御衰微の甚だしいうちに、怏々(おうおう)として御憂悶の深かった上皇の侍側にあって、一糸、烏丸光広などと共に、陰(かげ)にあって、勤王精神に篤(あつ)かった傑僧であった...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...大愚和尚の住んでいたお寺である...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...今年の春になって、そのG氏から、御親切に同じ印の捺してある愚堂の書幅と、大愚の文字など、種々、写真に撮ったのを送って下すった...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...大愚(たいぐ)に返って...
吉川英治 「宮本武蔵」
...大愚者と見ておられるのだな」「何しろ世話の焼ける奴です」「ともかく...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...大愚良寛が〈愛語〉の体行をもつて生涯の課題としたことをもおもひ合せ...
吉野秀雄 「ひとの不幸をともにかなしむ」
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