...彼の生涯は實に「突き拔けた」瞬間の大悦に充ちてゐた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...秋聲小劍二氏は言下に、聲をそろへて、「いや、炬燵は入らない」と、云つてのけたが、私だけは、大悦びで、「うむ...
近松秋江 「初雪」
...大悦びで縁づかされた例が幾つもあります...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...するとヘルンは大悦びで部屋をとび出し...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...むこうにゆくと子供衆(しゅ)たちが大悦(よろこ)びで――なんていっている...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...老人がそのとき大悦びで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...義勇兵は大悦(おおよろこ)びで直(すぐ)に用意が出来た...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...「しめたぞ!」と大悦(おほよろこび)で...
三島霜川 「平民の娘」
...以て光彩門戸(もんこ)に生ずと大悦びした...
南方熊楠 「十二支考」
...村民一同大悦しておのおの得意の手伝いをなし...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...そんな美聲を持ちながら今迄俺獨り浪語させたと憤る内にも大悦びで伴返り...
南方熊楠 「人柱の話」
...」とかわるがわる叫(さけ)びながら大悦(おおよろこ)びで門をはいって来たのでしたが...
宮沢賢治 「風野又三郎」
...蟹は大悦(おおよろこ)びで外へ出ます...
宮原晃一郎 「椰子蟹」
...研究会の人々に話せば一同が大悦(おおよろこ)びするだろう...
村井弦斎 「食道楽」
...お登和さんのお料理ならどんなに出来ても大悦(おおよろこ)びで食べるよ」と頻(しきり)に今の言葉を後悔した様子...
村井弦斎 「食道楽」
...きっと貴嬢(あなた)の事を申して遣(や)りましたから大悦(おおよろこ)びでどんな人だか早く顔が見たいと老人の気忙しく...
村井弦斎 「食道楽」
...みんな大悦(おおよろこ)びで...
柳田国男 「海上の道」
...それは大悦(おほよろこ)びでせうよ...
若松賤子 「黄金機会」
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