...深憂大患、藏して其中にあり...
竹越三叉 「深憂大患」
...今日は唯だ外交内治の深憂大患を封じたる蝮蛇の卵を受けて後に欣舞するの不可なるを示めさんとするのみ...
竹越三叉 「深憂大患」
...まだ将軍家の御大患の御余気も去らぬ頃の事でごさいましたが...
太宰治 「右大臣実朝」
...自分の洋行の留守中に先生は修善寺(しゅぜんじ)であの大患にかかられ...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...先生最後の大患のときは...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...病は伝染致命の大患...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...生涯(しょうがい)に一度か二度の大患に相応するほどの深さも厚さもない経験を...
夏目漱石 「思い出す事など」
...大患に罹(かか)って生か死かと騒がれる余に...
夏目漱石 「思い出す事など」
...ところが余り暑い盛りに大患後の身体(からだ)をぶっ通(とお)しに使うのはどんなものだろうという親切な心配をしてくれる人が出て来たので...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...大正四年に大患いで入院したときも川柳ずきの友人にたのんで...
野村胡堂 「胡堂百話」
...此度の主君の大患は初より救治の見込が無い...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...医の薬物の分量を誤りしに由りて大患を得...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...死生の間をさまよふやうな大患にかゝつて一時筆を措いてゐたと聞いてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...遂には将来の大患となりましょう...
吉川英治 「三国志」
...これは先年、大患のとき、医師が「蓄髪はおよろしからず」と、すすめたことからの剃髪で、べつに出家発心(しゅっけほっしん)のためではない...
吉川英治 「私本太平記」
...その大患はじつに...
吉川英治 「私本太平記」
...あわせて年来の大患(たいかん)を一挙にお除きあるべきかと信じます」信長の胸は知らず...
吉川英治 「新書太閤記」
...国許(くにもと)の父が大患での」「石舟斎様には...
吉川英治 「宮本武蔵」
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