...吾人の深憂大患は實に朝鮮より來らんとするを...
竹越三叉 「深憂大患」
...まだ将軍家の御大患の御余気も去らぬ頃の事でごさいましたが...
太宰治 「右大臣実朝」
...死ぬような大患いを二度もなすったばかりでなく...
谷崎潤一郎 「途上」
...生涯(しょうがい)に一度か二度の大患に相応するほどの深さも厚さもない経験を...
夏目漱石 「思い出す事など」
...こう云う大患に罹(かか)ったあげく...
夏目漱石 「思い出す事など」
...ところが余り暑い盛りに大患後の身体(からだ)をぶっ通(とお)しに使うのはどんなものだろうという親切な心配をしてくれる人が出て来たので...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...とうとう一生一度の大患いをしてしまった...
野村胡堂 「胡堂百話」
...私がこの大患で寢て居るのに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...将来日本の深憂大患となるのはロシアに極ってる...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...芝居生活に入って九年目、初めての大患...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...遂には将来の大患となりましょう...
吉川英治 「三国志」
...それを約しながら強(し)いて履行を避けたのは、かくいう曹操であって、彼ではない」「でも今――みすみす彼が河北へ走るのを見のがしては、後日の大患、虎を野へ放つも同様ではありませぬか」「さりとて、追討ちかけて、彼を殺せば、天下の人みな曹操の不信を鳴らすであろう...
吉川英治 「三国志」
...何といっても、心腹の大患は、曹操の勢威です...
吉川英治 「三国志」
...将来の大患だと思う...
吉川英治 「三国志」
...まず東海道から伊勢にわたる多年の大患(たいかん)をとりのぞくと...
吉川英治 「新書太閤記」
...国の大患(たいかん)となりましょう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...国許(くにもと)の父が大患での」「石舟斎様には...
吉川英治 「宮本武蔵」
...次いで起こった光明后の大患も...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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