...そうして連日の満員続き首尾よく大当りに当ったのだ...
中里介山 「生前身後の事」
...面(かお)が少しばかり見よいと申すのが評判でお玉は大当りでございますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...この景気を以て見れば確かに芝居は大当り...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは大当りを取りやしたな...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...三国学者の自分が今時花(はやり)の敵討物に乗り出して大当りを取りこの三馬をはじめ...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...調子を低(さ)げれば大当り受合いだと思いますがな...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...例のやうに直さんに大当りなんでせう‥‥それがまた...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...「大当り」と太郎は心のなかでつぶやいた...
久生十蘭 「母子像」
...胴を取っている入舟網之助は、東北のさる高等学校の一年まで行き、サンフランシスコへもちょッと流れていった事のある男で、二枚重ねた大きな座蒲団の上に押胡坐(おしあぐら)をかき、赤い顔をテラつかせながら、「さア、張った張った(カム・アンド・トライ・ジェンツ)、今度はいい目が出る(ノーボデイ・ノウ・ハウ・ラッキィ・ユー・アール)」なんていうお定(きま)りをべらべらやる合間に、「大丈夫(シンチ)、大丈夫(シンチ)」「出かした、大当り」などと、口をおかずに愛想を振り撒いている...
久生十蘭 「魔都」
...「ガラマサ」馬鹿受け、邪劇大当りだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それがこれだけの大当り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...冬中の漁業が更に大当りだつた...
牧野信一 「村のストア派」
...その時たまたまこれらの莎草科品の大当り年であった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その興行は大当りをとつたものでした...
松本幸四郎 「大森彦七と名和長年」
...大当りのビビイを眺めながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...そう云えば文芸春秋でよこした国債が大当りでもすればいいのにね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...初代は両国の定小屋で錦絵にまで出た大当り...
山本笑月 「明治世相百話」
...おかげで祝祭も大当り...
山本笑月 「明治世相百話」
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