...おまけに道楽(どうらく)は大弓(だいきゅう)と浪花節(なにわぶし)とだって云うんじゃないの? それでもさすがに浪花節だけは好(い)い趣味じゃないと思っていたんでしょう...
芥川龍之介 「文放古」
...どちらかと言ふと器用な性で、将棋、聯珠、大弓、弓なんかあの痩せつぽちの小さな体躯をしながら相当強いのを引いたからネ...
関根金次郎 「本因坊と私」
...それから借り馬、打毬場(だきゅうば)、吹き矢、大弓、その他色々な大道商売位のもので、これといって足を止め腰を落ち附けて見る物はないが、一つの下等な遊戯場のような形になって来ました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...千葉神社の裏手に大弓場などもって...
徳田秋声 「縮図」
......
永井荷風 「江戸芸術論」
...父は大弓(だいきゅう)に矢をつがい...
永井荷風 「狐」
...大弓を提(さ)げた偉大の父を真先に...
永井荷風 「狐」
...この社殿の向(むこう)に今でもきっと大弓場(だいきゅうば)があるだろうが...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...それから時々、頭の中心が、大弓の的の様に、二重もしくは三重にかさなる様に感ずる事があった...
夏目漱石 「それから」
...これも少しと音楽も商売も政治も踊も大弓もやれというにはあらぬ...
新渡戸稲造 「自警録」
...大弓場の裏の一郭の料理屋のうち...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大弓場の裏の一廓(くわく)の料理屋のうち...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大弓に凝っているという話は聴いたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大弓に凝(こ)つてしまつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大弓に凝り始めたといふ情報が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...成程あの男か」「大弓は引かないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...杖と構へてゐたアツシユの大弓を地にとり落してしまひました...
牧野信一 「馬上の春」
...これもずいぶんと細長い射場を備えた大弓場と並んで...
山本笑月 「明治世相百話」
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